2024年11月04日(月) |
「闇バイト」と呼ぶな |
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関東地方で闇バイトによる強盗事件が頻発している。オレはこの「闇バイト」という名称に対して納得いかない。そもそも「バイト」というのは労働だが、闇バイトの中味は犯罪である。そんなものは労働ではない。それなのに「バイト」と称し、しかも「ホワイト案件」などと呼ぶのは笑止千万である。こういう名称が存在するからおかしいのである。
日本では名称を変えることで犯罪ではないように見せかけることが多い。「窃盗」を万引きと呼ぶが中味は窃盗だし、「オヤジ狩り」は「路上強盗」である。「援助交際」はまぎれもなく「売春」である。そういう言い換えのひとつが「闇バイト」なのである。
オレが提唱する新規名称は「使い捨て犯罪者」である。「使い捨て犯罪者」と呼ばれることで大きくそのイメージは悪化する。そして実際のところ「闇バイト」で集められる人というのは、組織にとってはただの使い捨てである。受け子、出し子、あるいは強盗の実行犯というのは警察に捕まるための存在であり、犯罪収益は安全なところにいる元締めが手に入れてしまうのだ。そんな割に合わないことを「バイト」という名称に騙されて安易にやってしまうのである。もうこれらの行為を報道時に「闇バイト」と呼ぶのはやめるべきである。
マスメディアが闇バイトに手楚染めた人たちを積極的に「使い捨て犯罪者」と呼ぶことで。その情けなさ、恥ずかしさがより明確になる。犯罪組織によって「使い捨てられる」という実態もアピールできるのだ。
現在の後手後手に回っている捜査態勢に対してもオレは残念に思っている。「闇バイト」事件を解決する方法は捜査員が積極的にバイトに応募することである。応募者のフリをして犯罪に参加するフリをし、強盗をしたフリをして、収益金を元締めに届けたり、そのお金の入ったバッグにGPSを仕込んでどこに運ばれるか突き止めるという方法があるではないか。闇バイト応募者の中に警察のサクラを大勢紛れ込ませ、わざと犯罪の実行を失敗させるという方法もある。
もしも振り込み詐欺からオレに電話が掛かってきたら、オレはひっかかったフリをして犯罪者を誘い出そうと思っている。警察にも連絡して一網打尽にしてやりたい。ただ、どうせなら振り込み詐欺の実行犯に対して「おまえも組織を抜けたいなら協力してわざと捕まれ」とより上位の者まで逮捕できるように裏切らせたい。とにかく元締めに一歩でも近づくためにオレは捜査に協力するつもりである。
日本の長所というのは「治安の良さ」だったはずである。その治安が揺らいでいる今、警察はしっかりと工夫して取り締まってもらいたいものである。
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