2024年07月11日(木) |
アリはどこに消えた・・・・ |
携帯用URL
| |
|
帰宅してガレージに車入れてから足下に何か黒い影を見つけ、すばやく踏みつけた。どうやらそれはGのようだった。翌朝、確認すると足下にGの死骸があった。オレの踏んだ位置から少し移動していたので、断末魔のあがきで逃げようとしたのだろう。
それから3日経過したが、Gはそのままの位置に干からびている。オレはとても不思議に思ったのである。
「なんでアリの餌にならないのか?」
最近アリはめっきり減った。園芸用品店にはアリを殺す薬剤が普通に販売されている。アリというのはそれほど園芸の敵なのだろうか。ハキリアリなら敵かも知れないがそんなのは日本にはいない。地中に巣を作られることは植物にどんなダメージを与えるのだろうか。そもそも耕されるような危険な場所にアリは巣を作らないと思うのだが。
アリがいないので、死んだGは運ばれることもなく放置され、人間の手で片付けなければならないのである。昔は室内で砂糖をこぼすと「アリが来る」と言って叱られたし、実際に部屋の中にアリは入ってきた。どうやってアリは餌を探知したのだろうか。今でも不思議なのである。
昆虫はどんどん減っているらしい。昆虫マニアの乱獲もあるかも知れないが、そもそも人間の生活環境が「虫は排除」ということを徹底してるわけで、我々は虫が存在しない空間で生活しているのである。もっとも目に見えないダニなどは無数にいるらしいが。
子供の頃は黒い大きなアリと、少し小さな少し赤いアリの2種類が家の周りのそこら中にいた。捕獲したアリを閉じ込め、巣を作る様子を観察できる容器も販売されていた。今はその捕獲すべきアリがいないのである。住宅地ではなく公園にはいるのだろうか。
減ったものとしてはハエも同様である。子供の頃はハエというのは家に普通にいたわけで、それを捕獲するハエ取り紙というのもあったし、食卓には食べ物にハエが止まらないようにカバーをかけていたりした。どうして蚊は滅びないのにハエは滅びたのだろうか。トイレが水洗になってハエの幼虫であるウジが生活できるような環境が激減したからだろうか。
そうした小さな変化がいつのまにか生態系の大きな変化につながっていく。絶滅しないと思われていた生き物が実はもうほとんど絶滅していたりする。瀬戸内海のカブトガニはじょぼ絶滅してしまったが、かつては干潟の広がる海岸には普通に棲息していたのである。我々の住環境の変化は、家で棲息してる多くの昆虫の生活を変えてしまったのかも知れないのである。
クーラーの室外機とか、床下とか、もしかしたら虫は新たなすみかを求めてそうした場所に進出してるのかも知れない。オレは屋外にあるクーラーの室外機を見て、「この中にゴキブリが巣を作ることとかないのだろうか」と思ったのである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記