2024年07月04日(木) |
役所広司を探せ! |
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オレの職場には清掃業者が入っている。最近、その業者のところに外国人実習生が来ているのだが、まだおそらく20代前半と思われる女性たちである。指導を受けてさまざまなところを甲斐甲斐しく磨いてるその姿はとても健気である。
さて、その若い女性たちなのだがオシッコで男子トイレを使おうと入った時に、たまたま洗面台のところを清掃しておられたのである。オレは慌てて個室に入って座って放尿したのである。さすがに若い女性の前で堂々とオシッコすることには抵抗があったのだ。
では、若い女性ではなくておばちゃんならいいのかということだが、おばちゃんと言っても多分オレと同世代かオレよりも年下である。もしも掃除しているのが役所広司なら堂々とズボンのファスナーを下ろせるが、黒木瞳だとたぶんドキドキしてしまって個室に逃げ込むと思うのである。
「そういうお仕事だからそんなの気にしない」と言ってしまえばそれまでである。しかし、もしもオレみたいなオッサンが女子トイレの掃除をしていれば、さすがに女性は入りづらいだろう。トイレの入り口に「清掃中」とか「役所広司風のオッサン清掃中」と表示していればいいのだろうか。そんなことをオレは思うのである。
世の中には「モロだしおじさん」という厄介な存在がいる。オレは大学生の時に深夜の東山三条バス停付近で遭遇したことがある。モロだしおじさんはバスを待ってる女性に近づいて、コートの前をはだけてフルオープンにして、女性が悲鳴を上げて逃げるのを楽しんでいた。当時髪が長くて肩近くまであったオレのところにもそのオッサンは来た。そしてコートの前を開いた。オレはドスを効かせた低い声で「オッサン、その粗末なものさっさとしまえよ」と言ってやった。モロだし男は驚愕して退散していった。そういう「見せるのが趣味」という変態は、最近は混浴の温泉地によく出現するそうである。残念ながらオレにはそういう趣味は全くない。
「おばちゃんが男子トイレも清掃する」という文化は昔からのものである。そういう職場には若い女性はあまりやってこない。清掃業者には若い男性もいるが、なぜかトイレ掃除をされてるところは見たことがない。得意不得意は別にして、やはり男子トイレは男性従業員にやらせるか、清掃中の札を出して別のトイレに回ってもらうかすべきであと思うのである。幸い従業員の多い職場なのでトイレも他に使える場所はたくさんある。
実習生の若い女性たちはもしかしたら映画『パーフェクトデイズ』を視て、そこには役所広司のようなナイスな男性がいると思ったのだろうか。それともたまたま受け入れ先がそこだったのだろうか。
仕事を辞めた当初の父は、まだ元気だったこともあって「なんか働く場所はないかなあ」とよく語っていた。運転免許を返納して自転車で移動するようになって、その自転車で転んでケガをしてからは徒歩で移動するようになった。余命半年を宣言されてからも私と一緒にお好み焼きを食べに出かけたりしていたわけだが、もしも何らかの軽作業の仕事をしていればもっと健康寿命は長かったのかも知れない。
お掃除中のトイレには入りづらくて、ついつい他のトイレまで回り道してしまうオレの行動はおかしいのだろうか。女性のみなさんの声を知りたいのである。
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