旅行する際の安い宿泊施設には普通何を思い浮かべるだろうか。インバウンドが好調なせいでホテルの宿泊料は全体に上昇している。きちんとしたサービスを求めれば一泊で大人一人1万円を確実に超えてしまう。定年後にのんびりと旅行を楽しみたいと思ってるオレにとって、一泊1万円はなかなかの出費である。
かといって若い頃のようにユースホステルに泊まることも却ってオレのような老人が来ると迷惑だろう。そもそも今、日本ユースホステル協会がどんな状況に陥ってるのかオレはわかっていない。かつて泊まったことがある礼文島の桃岩荘なんかはまだ当時の雰囲気のままらしいが、オレの方がもう合わせられないのである。
そこでオレが注目しているのがインターネットカフェ、俗に言う漫喫(まんきつ)である。WEBサイトを見る限りではかなり充実した設備のところが多く、しかも安いのである。一泊2000円前後で泊まれるようで、しかもドリンクバーが付いていたり、コインランドリーやシャワーがあるなどほんと至れり尽くせりなのである。
一泊2000円程度で泊まれるならば、一日の経費5000円以内で旅をすることができる。一ヶ月旅行したとしても15万円くらいで済むわけだ。これは老人の一人旅にはうってつけなのである。
車中泊すれば安く済むが、その場合は車中泊できるようなクルマを手に入れる必要がある。しかし、治安が悪くなった今、クルマの中で寝ていると強盗に襲われるかも知れない。それなら漫喫の「鍵付き個室」の方が安心である。
大学生の頃、自転車で日本中を旅した。定年後はその時のような自由が再び手に入るわけである。幸いなことにゼニもそこそこある。だったら気ままに旅をするのも楽しくていいじゃないか。そんなことをオレは思うのである。
漫喫に行けば当然漫画も読めるし、映画も観られる。そこでどんな過ごし方をしてもいいわけで、自由にエンジョイすればいいのである。時間がたっぷりあるというのはとてもいいことである。
これからの時間は「漫画喫茶を満喫したい」とオレは考えている。「漫喫(マンキツ)を満喫(マンキツ)」である。日々を楽しく生きることで不良老人としての時間を完結したいとオレは思っているのである。
医学部に進むという進路をやめた時からオレはダメな人間になった。文学部なんてヤクザな道に進み。本来世の中の人のために使うべきだった己の能力を自己の快楽のためにばかり費やしている。オレが正しく政治の道を目指さなかったというその結果として日本はこんなひどい状況に陥ったのかも知れないのである。もしもオレが日本の舵取りをしていれば、少なくともバブル崩壊後の失われた30年不況なんてことは阻止できただろう。
無能なボンクラどもが自分たちの利益した考えない政治を行い続け、その結果として日本が滅びつつあることはそれはある意味国民の自己責任なのだ。だってそのボンクラ与党を選んだのは国民なんだから。
オレは滅び行く日本という国家の中で、その崩壊が自分の生きてるうちだけはなんとか始まらないでくれと思うただの利己主義者なのであった。
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