2024年06月05日(水) |
どうして高級車が買えるのか? |
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オレはケチだ。クルマを買うときにそれは顕著に現れている。BMWやベンツなどとても買えない。フェアレディZや日産GTRももちろんだ。移動手段として200万円も出せば手に入るものに対して、どうしてその何倍も払わないといけないのかと思うからである。我が家のセカンドカーというか、家人がお買い物などに使ってる車は以前は20万円で買った中古のホンダアクティだった。そのアクティは事故で全損ということになり、車両保険が出たのでそれで購入した二台目のちょいマシなアクティが今我が家のお買い物車である。主に妻が使っている。積載量が多いのでホームセンターに買い出しに行ったり、田舎の親戚から大量の野菜をもらったりという時に重宝している。購入価格は45万円くらいだったと思う。
もちろんオレもダイハツロッキーという安いクルマに乗ってるのだが、これがもう便利で快適で、ナビも9インチでデカいし、バックするときにはクルマを上方から見下ろした形でナビ画面に表示されるからミラーを視る必要がない。オレはモニター画面を見ながら駐車枠の白線のど真ん中に駐車することができるのである。運転しやすいし疲れないので長距離のドライブもへっちゃらである。クーペをやめてSUVにして本当によかったと思っている。しかも4m以下なのでフェリーも安いのである。
こういう安いクルマに乗っていて思うことは、どうして世間には高級車があふれかえってるのだろうかということだ。オレの家の近くでも年金暮らしとしか思えない老人の家の前にアルファードが駐めてあったり、レクサス様が鎮座していたりするのである。オレのような平均年収の倍以上稼いでる人間でもレクサスは高くて買うことをためらうのに、それが無造作に普通の家に置かれているのを見ると、こいつは裏で麻薬の密売とかで儲けてるのではないかと勘ぐってしまうのである。どうしてそんな高級車が買えるのか。
身の丈に合わないようなクルマを買っても後が大変である。ローンの支払いに四苦八苦するし、維持費も高いし燃費も悪い。貧民にはスズキ・アルトが一番似合うのである。そんなところでカッコ付けずに安いクルマにしておけばいいのだ。どうしてそこでアルトではなくてアルファードを買ってしまうのか。オレには到底理解できないのである。まだ結婚もしていない一人暮らしの人間がアルファードとか買うのを見ると「アホか」としか思えないのである。そんなもの空気を運んでるようなものだろう。
高級車を「残価設定ローン」で買うと、売却時との差額で乗れるので安いというふうに考えている方も最近は多いらしい。世間に溢れる高級車の多くはそうした買われ方をしているのかも知れない。通勤でクルマを使うから走行距離が多くなるオレのような人間と違って、ふだんはあまりクルマを使わないけどたまに親戚で集まるときに自慢したいから持ってるというような人にはそうした仕組みはありがたいだろう。ただ、購入者が得をする仕組みなどありえないわけで、そんなのものにはきっとメーカーや販売店が儲かるような仕組みが隠されているのだとオレは思っている。
ホンダ・プレリュードが復活するとか、スズキカプチーノが軽ではなく小型車として登場するとかいう記事を読むと心躍るわけだが、どうせそういうクルマには法外な価格が付いているわけである。日産GTRなんかとんでもなく高いが、オレはいつも「家の車庫が狭いから買えないんだ」という負け惜しみを言うことにしている。もっともそんな図体のデカい燃費の悪いクルマは持て余すだけである。小柄なオレには小さなクルマが似合うのである。そして小さなクルマは総じて安い。だからオレの目的にかなうのである。
若者がクルマを買ってくれないと自動車メーカーは嘆くが、そもそもエントリーモデルが高すぎて買えないようになったのはメーカーのせいである。どうして工夫して安いクルマを出さなかったのかとオレは思うのだ。20代のうちに買ってくれるからこそその後もずっとクルマを買い換えて乗ってくれるわけで、今の若者のクルマ離れは、最初のクルマを買わせることに失敗した日本の自動車メーカーの戦略ミスである。
分不相応に高級なクルマに乗ってるやつらは、きっと裏で非合法な金儲けをしているはずである。そういうのはどんどん取り締まってもらいたいのである。
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