2024年04月03日(水) |
国家の品格について |
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閣議決定で日本の武器輸出が認められることとなった。憲法が定める平和主義の中には「戦争の道具」である武器を国外に売らないという意味もあったはずである。そんなものを売らなくても日本は世界に誇るべき工業製品がある。なんでそんな情けない国になってしまったのか。情けない国にしたのは誰なのかとオレは腹が立っているのだ。
ゼニのためならなんでもする人間というのをあなたは支持できるか。生命保険金を手に入れるために人を殺すのは犯罪だ。しかし、武器を売ってゼニを儲けるのはそれと同じくらいの悪ではないのか。その武器によって殺される人のことまで考えられないのだろうかとオレは思うのである。
対人地雷を生産する企業は、その地雷で子どもが手足を吹き飛ばされることを考えて作っているのだろうか。戦車を生産する企業はその戦車が兵士を挽きつぶすことを考えてるだろうか。武器というのはすべて「人殺しの道具」であり、それ以外の用途はない。効率的に大量の人命を奪うために特化した工業製品である。そんなものを売っている国にはどんな「国家の品格」があるのか。
「平和憲法があるから外国に軍隊を派遣しない。外国で戦闘に参加しない。」
これが日本という国家の品格である。たかだか数百億円のゼニ儲けと、国家としての品格を保つこととどちらが意味があるのか。オレはそれを訴えたいのである。そして自民党や公明党の政治家たちがやすやすと憲法の精神を忘れ、日本を「ゼニのために平気で人殺しを容認する国」にしてしまうことが悔しくてならないのだ。
確かに世界にはロシア、北朝鮮、中国、アメリカというならず者国家がある。軍事力で他国の主権を侵し、他国の民を殺傷することが平気な国である。ところが日本はそのうちの一つであるアメリカと強固な軍事同盟を結び、アメリカが起こした侵略戦争を熱烈に支持しているのである。だったら他の国の侵略戦争も支持するのかというと、ロシアのウクライナ侵略に対しては抗議しているのである。これはダブルスタンダードではないのか。
オレはすべての戦争に反対する。今一番戦争で儲かってるのはアメリカの軍需産業である。戦争のおかげで売り上げを伸ばしている企業のトップはいったい何を考えているのだろうか。
イスラエルがシリアにあるイラン大使館にミサイルを撃ち込んだ。ガザ地区を支配するハマスの背後にイランがいるからだという理由で、イランも攻撃対象にされている。戦争はガザ地区だけではなくもしかしたら中東全域に拡大するかも知れないのである。そして混乱に乗じて習近平が人民解放軍に台湾攻撃を指示したらどうなるのか。もしかしたらもう第三次世界大戦は始まっていたのかも知れないのだ。ずいぶん後になってから「あれが第三次世界大戦のきっかけだったな」と思うのである。
国家の品格を忘れた情けない国家になってしまった日本は、最終的にはアメリカの同盟国として参戦させられて。中国からの核ミサイル攻撃で消滅するだろう。少なくともあと20年は待って欲しい。オレの寿命が尽きる前にそんな恐ろしいことが起きて欲しくはないのである。
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