2024年02月06日(火) |
ああエアコン暖房 |
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帰宅途中のオレのスマホに電話の着信があった。クルマをコンビニの駐車場に停めてかけ直すと、なんと87歳の母からである。その用件は「灯油を入れる電動ポンプが壊れたから帰りに買って欲しい」ということだった。
母の部屋には石油ストーブがある。ストーブなら上にやかんをかけることができて便利だし、「そんなんはあったかくない!」と頑としてファンヒーターへの転換を拒んでいる。そういうわけで火事の心配をしつつも石油ストーブを使わせているのだが、さすがにこぼすと一大事なので灯油の補充はたいていオレがしている。母にとって、3.7Lの灯油タンクを抱えて階段を上るのはかなり大変なことだからだ。ただ、家に自分しかいないときは母が自分で灯油を補充している。
帰宅して電動ポンプを確認すると確かに動かない。でも電池(単一電池2本)を入れ替えると調子よく動き出した。ただの電池切れだったのである。そういうわけでポンプを買い換えるまでもなかったのである。
母の部屋にはエアコンもあるのだが、オレが帰宅したときにそのエアコンは設定温度が30度になっていて部屋はアホみたいに暑くなっていた。その部屋で母は「全然あたたまらない!」とぼやいていたのである。朝からエアコンをつけていたそうで、今日一日でどれだけ電気代が空しく消費されたのだろうか。オレは「灯油のほうがコスパがいい」ということを改めて感じたのだった。
マンション住まいなら床暖房とエアコンという効率的な組み合わせで快適に過ごせるのだろう。しかしオレの家は昔の木造建築でとんでもなく寒い。「住まいは夏を旨とすべし」という吉田兼好の教えに従って建てられた家なのである。朝起きてリビングに行くと室温が5度くらいまで下がってるのだ。あわてて石油ストーブに点火して、エアコンを入れてWであたためるのである。ほんとうに面倒である。
こういうことを話すと人から言われるのは「タワマンにどうして引っ越さないのですか?」ということである。オレは分譲マンションは絶対に買いたくないのだが、少なくとも今の新築住宅ならば戸建てであっても断熱性能は高いだろう。昔の家の究極の欠点は「寒い」ということなのである。
まあそういうわけで我が家はこの冬も大量の灯油を消費して寒さを乗り切るのである。20Lのポリタン2つをいっぱいにしても一週間でなくなる。一ヶ月で灯油160Lを消費するなんて、まるで北海道に住んでるみたいである。2台の石油ストーブと一台の石油ファンヒーターが部屋をあたためる。家族三人がそれぞれ別々の部屋で過ごしていて、それぞれの部屋をあたためないといけないのでとにかく非効率なのである。地球温暖化を促進しているのはオレのような人間かも知れない。
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