2024年01月25日(木) |
左折巻き込み事故について |
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愛媛県の西条市で大型トラックが、女子高校生と自転車を巻き込んだまま約700m走行し、女子高校生は重傷を負うという事故が起きた。典型的な左折巻き込み事故である。このような事故の度に思うことだが、もちろん悪いのは事故を起こしたトラックである。しかし、歩行者や自転車があまりにも危険を認識していないと感じることがあるのだ。「内輪差」というものを知らずにぎりぎりの位置を自転車で走ろうとする場合もある。そしてトラックのドライバーから自分が全く見えてないということもわかってない。そういう「交通安全教育」の不備こそが事故の原因ではないかとオレは思うのだ。
横断歩道のある交差点を左折するとき、オレは左後方から自転車や歩行者が来ていないかということをいつも慎重に確かめる。そして曲がりながらも目視して再度確かめ、絶対に事故を起こさないように気をつけている。しかし、自転車や今はやりの電動キックボードなどは斜め後方から間隙をついて突っ込んでくるのだ。まるでそこでクルマを交わして華麗に走り去ることがカッコいいことであるかのように無謀な運転をしてくる。
もちろん、世の中にいるのがオレのような注意深いドライバーばかりなら問題ないわけだが、残念ながら世間には運転の下手くそな人が多い。下手くそな上にスマホを見ながらとか助手席の相手といちゃつきながらとか、漫然と運転している馬鹿も多い。そういうわけで自転車や歩行者は「自分の身は自分で守る」という行動をしないといけないのである。
西条市の事故ではトラックを運転していた60歳会社員が過失運転致傷の現行犯で逮捕されているが、男は警察に対し「縁石に乗り上げたと思い、確認をしたら人がいた」と証言している。なんと700mもそのまま走り続けたわけだが、11トンの大型トラックならば、人と自転車を巻き込んでも「縁石に乗り上げたと思った」程度の衝撃しかないのだろうか。自転車は原型をとどめないほどにグシャグシャに破壊されていたのである。どう考えてもこのドライバーはボンクラすぎるだろと思うのだ。巻き込まれた女子高生は腰の骨を折る重傷ということだが、左折時の巨大なトラックの動きがどうなるのかをどの程度認識していたかということも気になる。もちろんこれはクルマの側の重大な過失であることは変わりないわけで、ドライバーは「巻き込まれるような危険な行動をする」歩行者や自転車のことまで配慮して運転しないといけないのである。
オレが昔勤務していた公立高校の校門前には信号があったが、自転車通学の生徒の中には赤信号でも平気で飛び出す生徒がいた。もちろんドライバーが「高校生にはそういう何も考えてない馬鹿が存在する」という認識のもとに徐行すればいいわけだが、なかなかそういうわけにもいかず、信号無視の女子高生を避けようとして電柱に突っ込んでクルマが大破するという事故が起きたことがある、自転車と接触はしなかったが、女子高生は倒れて頭を打って救急搬送された。こういう事故の場合過失割合はどうなったのだろうかと、今考えてみるととても気になるのである。ドライバーにとっては災難以外の何ものでもないが、そういう場合も悪者にされるのだという認識の元に運転しないといけないのである。だから自分の身を守るためにドラレコは必須だし、他の人が信号を必ず守ると思ってはいけないのである。
日曜日に映画を見た帰りに堺市内を運転していて、交差点を右折しようとして右折の矢印が出てから前のクルマにくっついて曲がろうとしたら、なんと信号無視の直進車がものすごいスピードで突っ込んできて、あわてて急ブレーキを踏んだということがあった。そいつはオレのクルマと前を走る車の間をすり抜けて行ったが、助手席の妻は瞬時にブレーキを踏んでかわしたオレの運転のみごとさに驚嘆していたのである。
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