2023年10月17日(火) |
鉄オタファンドを作れ! |
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鉄道ファンの人口は150〜200万人と言われる。もちろんこの中には収入の少ない若者や学生も含まれるわけだが、その鉄オタ、つまり彼らと少数の彼女ら(鉄道ファンは圧倒的に男性が多い)たちはどの程度、趣味にお金を使ってるのだろうか。中にはその趣味に年間数百万円投じている人も居るかも知れない。
オレが思うのは、そういう鉄道ファンの人達が基金を作って、そのお金を赤字ローカル線の救済や維持管理に役立てれば良いということなのである。あるいは特定の路線のための目的別ファンドを立ち上げてもいい。そうやってゼニさえ集まれば廃止しなくてもいい路線はたくさんあると思うのだ。
オレは母の実家があった鹿児島県坊津町に何度か帰省したことがある。その時に伊集院から枕崎まで鹿児島交通線というローカル私鉄に乗った。その私鉄が廃止されるというニュースはかなりショックだった。枕崎までのJR路線はまだ存在するが、これが廃止されるのも時間の問題かも知れない。もちろん代替バスなどは走るかも知れないが、そこを走る鉄道というのは地域の財産である。安易になくしてよいものだろうかと思うのである。そうした地方のインフラを維持するのは都会の人間にとっての義務ではないのか。
そこで提案なんだが、地方のローカル線が滅亡することを鉄道ファンの人もきっと残念に思ってるはずだ。中には「葬式鉄」と呼ばれる、廃止されるところに嬉々として集まる冷酷な人達もいるそうだが、オレは単純に廃止されると寂しい。羽幌線や池北線、天北線という、北海道ですでに失われてしまった長大路線がもしも今残っていれば観光資源として役立ったのじゃないかと思うのである。
200万人の鉄道ファンが一人1万円を年間に負担すれば200億円という資金が生まれる。そのお金で赤字ローカル線の経営支援ができないものだろうかと思うのである。もしも支援金が年間に1億円あればそれだけでかなり楽になる路線もあるだろう。
そして「こんな企画をやって欲しい」というプランがファンド側から提案されれば、それが新たな収益につながるという可能性もある。本業の鉄道ではなく煎餅を販売して利益を上げるとか、コスプレ電車やラッピング電車で人を集めるとか、さまざまな工夫が可能になるはずだ。鉄オタの中には我々のような一般人が想像も付かないようなぶっとんだプランを思いつく変な人がいるかも知れないのである。
まだ子どもの頃、冬に只見線に乗ったことがある。雪の中を走るその車窓の風景はなかなか美しかった。車両の先頭から前面の景色を眺めていたことを覚えている。そこに鉄道路線が存在するということが地域の宝だとオレは思うのだ。たとえ赤字であってもなんとか存続できるように協力したい。もしも只見線のために使われるクラウドファンディングなんかがあればオレは喜んで協力するだろう。どうかこれ以上ローカル線を廃止しないでもらいたいのである。
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