2023年10月13日(金) |
邪馬台国にもGはいた! |
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オレはゴキブリが苦手だ。だからGが存在しないというタワマンの生活が少しうらやましいのである。しかし、超巨大地震の際にポキンと折れて死ぬという恐怖があるのでやはりそういう所には住みたくない。Gのいない生活というのは北海道に移住するとかでないと実現しないのかも知れない。築50年近い古い日本家屋であるオレの家は、絶対にGから逃れられないのである。
そのGだが。なんと奈良の纏向遺跡からも発見されたという。纏向遺跡と言えば近くに卑弥呼の墓ではないかと言われる箸墓古墳もあり、邪馬台国のあった場所かも知れないところである。そんなところからチャバネゴキブリの一部が発見されたという。ということは女王卑弥呼の住んでいる神殿にもGがいたということであり、そんな大昔からあいつらは人間生活に関与していたということである。その時代、人々はどうやってそのGを排除したのだろうか。
まだオレが子どもの頃、入り口に金属製のトラップがついていて、真ん中にエサを置き、そこにゴキブリを誘い込んで出られなくするという捕獲器があった。この捕獲器は透明なケースになっていて捕まえたゴキブリがよく見えるのだが、生け捕りするという仕組みのために最終的にそのゴキブリをどうやって始末するかという問題が残っていたのである。
そんな頃に発売されたゴキブリホイホイというのは実に画期的で、捕まったゴキブリはそのまま箱ごと焼却すればいいという手軽さや、捕獲器では通り抜けるような赤ちゃんゴキブリでも捕らえられるという点で実にすぐれた製品であった。我が家でもすぐに捕獲器の主流はゴキブリホイホイとなった。その後長らく我が家では家のあちこちにこのゴキブリホイホイが置かれていたのである。
しかし、オレの妻は「ゴキブリを見るのも嫌」という性格だった。G出現となると戦わないで逃げるのである。発見した殺害するのはオレと母の役目となった。そして我が家には新しいタイプの駆除剤、つまりゴキブリがそれを食べて巣に戻ると仲間も全員死ぬというものが置かれるようになったのである。それが効いているのか、その後の我が家でのG目撃数は激減した。しかし全くいなくなったわけではない。少なくとも今年になってオレが家の中で殺したGの数は10匹を超える。完全にGを消滅させるのは困難なのである。
将来のタンパク源としてコオロギ食が注目されている。しかし、その繁殖力の強さを考えた場合、コオロギよりも絶対にGの方が爆発的に増え、しかもエサも雑食性である。そう考えると将来の食糧問題をGが解決するということになるのだろうか。オレは「そんなものまで食べないといけないのなら人類は滅亡すればいい」と思うのである。
ゴキブリホイホイの売れ行きは減少傾向にあるという。もしかしたらGも大幅に減少しているのかも知れない。さまざまなG対策が行われることでその棲息領域も減少し、絶滅に向かってるのかも知れないのだ。それはある意味嬉しいことでもある。生物多様性の維持ということよりも、オレはG絶滅の方がはるかに大切だと思うのである。Gは必要だという生物学者の方がいればぜひともその理由を聞かせてもらいたいのである。
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