2023年09月08日(金) |
こんなロードレースはイヤだ・・・ |
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オレは『弱虫ペダル』というアニメが好きだ。それは自分が大学サイクリング部に所属していたこともあり、得意としたのが「100〜200キロという長距離をできるだけ速く走る」ということだったからだ。今は「ビワイチ」と呼ばれる琵琶湖一周ランなどが話題になっているが、もし現役の頃の体力で今の自分が存在したなら、ビワイチの日本記録を更新しようとチャレンジしたはずである。ちなみに京都大学サイクリング部では耐久RUNという行事が行われているが、オレは現役部員の時に優勝している。
高校生の時に大阪から諏訪湖まで2日で走ったことがある。往路は関ヶ原を越えて犬山でユースホステルに宿泊し、帰路は名古屋で一泊した後、台風の中を伊賀越えで帰った。フロントバッグに入らない荷物はリュックに詰め込んで背負っていたのだが、その時に「体重+荷物」となると通常よりもケツが痛くなるということを知った。使用したのはロードレーサーではなく、650Bというリムサイズにフランス製ウォルバー社のスーパーランドナーという軽量タイヤを履いていた普通のマシンである。
大学サイクリング部に入ってからは京都−諏訪間(約330キロ)なら一日で走れるだろうと思い、往路は京都を夜に出て夜間走行で、帰路は早朝に諏訪を出てひたすら走ってその日のうちに京都まで帰り着いた。装備は高校生の時のマシンにフロントサイドバックとフロントバッグを2個積んだ状態である。道中ではロードレーサーに乗ってる人をぶっちぎったりした。まさかロードで走っていて、自分よりも大荷物の旅行用マシンの方が速いなんて思わないだろう。
そういう自転車歴があるからこそ、オレは『弱虫ペダル』というアニメが大好きで、ロードレースをこよなく愛しているのである。それがなんということか。参加してる人が車と正面衝突するなんて・・・ オレはこのあまりに悲惨な事故に怒りを感じている。
9月8日午前11時40分ごろ、北海道・上富良野町の道路を使って開催されていた「ツール・ド・北海道」のレース中に、乗用車と20代の男性選手が乗った自転車が正面衝突した。男性選手は心肺停止の状態で、ドクターヘリで病院に搬送された。
乗用車の60代の男性に、けがはなかった。
現場は、片側1車線の乗用車側から見て緩やかな左カーブで、警察によると、自転車が前の集団を追い抜こうと対向車線にはみ出した際に衝突したとみられている。
ロードバイクが突っ込んだ衝撃で乗用車のフロントガラスには大きな穴が空いたということである。追い越しをかけようと加速して居るとき、おそらく選手は地面しか見えてないだろう。まさか対向車があるなんて予測もしない。交通規制されているはずなんだから・・・ そしてドライバーがボンクラなら、その道路でレースが行われるなんてことにも気がつかず、普通にスピードを上げてカーブに突っ込んだだろう。この事故は誰の責任なのか。レースの先導車はどうしてすれ違うクルマが居たときに全力で注意喚起しなかったのか。その後に起きる悲劇を予想できなかったのか・・・
日本ではまだまだ「自転車ロードレース」というものが認知されていない。その結果としてこのような痛ましい事故が起きてしまった。このような事故が二度と起きないように、オレはただ祈るだけである。
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