2023年09月07日(木) |
ジャニーズと性加害 |
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ジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏による過去の性加害の事実を記者会見で認めた。そして東山紀之が芸能界を引退し、新社長となって問題の解決にあたるという。あえて火中の栗を拾うことを決断したこの決定をオレはある程度評価しているが、そもそもこのような性加害は果たしてジャニー喜多川氏だけが少年たちに対して行っていたものだろうか。オレはそこが少し気になるのだ。
男ばかりの社会というのは異常である。それはもともと男ばかりだった自衛隊に女性隊員が入ってきたことで必然的に起きたセクハラ問題などでも推測できるのだが、「女がいない」ということは男同士の羞恥心やモラルを奪うのである。たまたまオレはそういう「男だけの世界」を知ってるからこそその雰囲気が理解できるのである。
オレが臆測するのは、ジャニーズ事務所での性加害はジャニー喜多川氏だけが行ったものではなく、メンバ−間の性加害、つまり先輩メンバーが後輩メンバーに対しても行っていたのではないかということである。男ばっかりの集団ではそういうことが起きる可能性が高いのである。
男性しかいない場所ではエロい男達は性に関する話を公然と語る。それは風俗店での武勇伝であったり、自分が100人斬りを達成したモテ男だという自慢話だったりする。男というのはそういうくだらない生き物なのである。頭の中は性(エロ)に関する妄想で埋め尽くされていることもあるのだ。ジャニーズというのもまさにそうした場所であったとオレは臆測するのだ。
そこではもしかしたら「焼き畑農業(陰毛が燃やされる)」などの宴会芸の強要や、ジャニー氏お気に入りのメンバーに対する嫉妬からそのメンバーに対する集団いじめ、恥ずかしい行為の強要などが起きていたのではないのか。あくまでこれはオレの臆測だ。しかし「男ばかりの集団」というのはそういうものなのである。かつての被害者が今度は被害者になるというのは、軍隊がそういう場所であり、大学の運動部のシゴキ問題が後輩達に受け継がれて行くことからもわかるだろう。おそらくジャニーズには「メンバー間の性加害の連鎖」が存在したとオレは思うのである。
権力を持つものがその権力で他者を理不尽な形で服従させるというのはどんな組織でも普通に起きることである。もしも大勢の女性タレントが所属する芸能事務所の頂点にいる男性社長が業界のドンで、若いタレントに性上納させていたということがあれば大変なスキャンダルだが、韓国ではそれを苦にして自殺した人もいる。オレはそこに人間の持つ醜悪さを思うのである。日本でそうした問題が過去に皆無だったかと言われれば疑わしい。実際にある有名な映画監督が出演の条件として性上納させていたということが起きているのである。
それではすべての性加害は悪なのか。たとえば自分をプロモートして欲しい若いタレントが逆に自分の性を交渉の材料に使う場合はどうなのか。自分から性加害を受け入れることで相手を利用しようとする場合もあるだろう。それはある意味性風俗産業すべての構造的な問題ではないのか。だったら性の売買は100%禁止すべきなのか。禁止すべきものが直接的な行為のみならば、デリヘルやソープはダメでもキャバクラやホストクラブはOKなのか。これはある意味現代社会の本質に関わる問題のような気がする。
これはありえない妄想なんだが、もしもオレが絶世の美女に生まれてきて男性たちがその美に誰もがひれふするようなことがあれば、きっと勘違いした人生を送ってしまうような気がするのだ。自らの性を売り物にして、それで世の中を渡っていきたいという安直なことを考えたかも知れない。しかし残念(?)なことにオレは非モテ男子高校生だったし、今はただのガラの悪そうなオッサンである。スーツにサングラスでいるとその筋の人にしか見えないらしい。だからせめてネクタイくらいはお茶目なものにして相手の警戒心を解こうと思っているのである。
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