2023年09月01日(金) |
万引きは退学です |
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公立高校は基本的に校則がゆるい。オレがその昔勤務していた公立高校では、盗んだバイクで暴走してコンビニのガラスを破壊した馬鹿がいたが、処分は停学一週間であった。万引きで補導されても停学にはならなかった。喫煙は停学一週間、二度目でも三度目でも常に停学一週間だった。
公立の中学校もゆるい。特にDQN地域の中学校は喫煙など日常なのでそれくらいでいちいち注意するどころではないのかも知れない。大阪南部は高校生の大麻常習者がいて、深夜のコンビニ駐車場で大麻やその他の薬物を売買してるほどに治安が悪いのだが。それはそのまま大人のDQN率の上昇にもつながっている。
ところが私立は校則が厳しい。アルバイト禁止であったり、喫煙は無期停学とか窃盗は一発退学とかである。もちろんそういう厳しさはオレは必要だと思うのだ。ただ問題は大阪府の教育政策である。「私立高校(授業料のみ)無償化」という政策のせいで、本来私立高校に来るべきではなかったDQN家庭で育ったDQN生徒が私立に進学してくることが問題なのだ。そこで私立高校の校則に従い、その価値観に合わせてくれればいいのだが、現実にはそうではない。DQN価値観をぶつけてくる親が居るのである。
「万引きなど誰でもやってる」
「いじめはいじめられる子にも責任がある」
「スマホは学校できちんと指導しないから悪い」
などというDQN基準を学校に押しつけてくるのである。今、大阪の多くの私立高校で中退者が多いのはそれが原因である。DQN生徒なのに校則の厳しい私立に入学してくる方が間違ってるのに、その校則にいちゃもんをつけるという馬鹿親がいるのだ。
万引きは窃盗だし、いじめは加害者がクズだし、スマホの使い方は家庭での親のしつけである。そんなことがDQN親には通用しないのである。ほんま、そんなDQNは私立高校に来るなよとオレは思うのだ。
吉村洋文は「誰でも行きたい学校にいけるように」と語るが、DQNのくせにまともな学校に行きたいという生徒の方が間違ってる。DQN家庭ならそれに合わせた学校に進めばいいということなのだ。
こういうことを書いたら、江草はDQN生徒が行く公立高校のことを見下してるのかと言われそうだがそうではない。公立高校というのは一握りの上位校以外は基本的に地域に根ざした存在であり。偏差値35でも入れるけど、偏差値50の生徒もいるという多様性の世界であるべきなのだ。だからこそDQNを受け入れるフトコロの深さがあるわけだし、そこで排除されずに過ごせるからDQNでも真人間になるチャンスがあるのだ。オレが主張するのはいわゆる「棲み分け」である。
維新の教育行政は公立高校を減らしすぎた。人口5万人規模でありながら公立高校が一つも無いという地元高校空白地域を生み出した。ある意味これは利尻島や屋久島のような離島にも劣るレベルである。徒歩や自転車で通える地域の高校がないのだ。小学校中学校と続いてきた地域コミュニティがそこで断ち切られ、高校生以上の生徒は雲散霧消してしまうのである。そんな教育行政が果たして正しいのだろうか。
万引きが退学であると言われたとき、「私の家の子は絶対に万引きなどしない」と自信がある人だけが私立高校を受験すればいいのである。そして多くの親が「万引きなど誰でもやってる」と開き直る世の中が、闇バイトに手を染める若者を生み出したのだという現実に気付いて欲しい。
教育の崩壊が、今の日本を作ったのである。その教育を主導したのは他でもいない自民党や公明党なのである。組合組織率が10%にも満たないようになって、日教組などとっくの昔に力を失ってるのである。
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