2023年08月18日(金) |
東大阪を維新が占領する日 |
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元自民党の市議であり、自民・公明の支持をもらって東大阪市長を4期務めた野田義和が、来月の東大阪市長選挙で維新の会公認として出馬することがあきらかとなった。維新は独自候補を立てて市長の椅子を奪うことが困難とみて、そこで現職を自分たちの仲間に取り込むという戦略をとったわけである。
もっとも自民党と維新の会の関係というのは、第一自民党と第二自民党ということなので、このようなことが起きても驚くことはない。自民党の中でも特に利権が欲しくて政治をビジネスと考えてる人達が維新に集まったわけであり、東大阪市長がそういう意味で自分の後ろ盾を大阪では落ち目の自民・公明から、大阪を実質支配している維新に乗り換えただけのことである。
この野田義和は以前から統一教会との関係が深く、2019年には統一教会の関連団体である「世界平和女性連合」のイベントに講師として呼ばれてスピーチしている。また研修会やクリスマスパーティーにも呼ばれて複数回出席している。おそらくこのような件に関しては「統一教会の関連団体とは知らなかった」という言い訳をしそうなんだが。また同じく2019年には自民党市議の浅川健造の依頼により、統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)」が主催する自転車イベント「ピースロード」に参加し、記念撮影に応じたという。オレはサイクリングが好きなのでこのピースロードには興味を持っていたのだが、統一教会の仲間と知って唖然としたことを思い出す。そういえば学生団体のSEALDs(シールズ)に対抗して統一教会が「勝共ユナイト」という怪しい組織をぶつけていたなあと思い出す。統一教会はネトウヨを装ってさまざまな組織を背後から操っていたえわけで、教科書問題とかでも背後にいて文部科学省に影響を与えていた。昨年の安倍晋三銃撃事件によってそうした闇はやっと我々に認知されることになったわけだが。改めてオレは「統一教会と接点のある政治家の全員退場」を強く願うのである。
今のところ野党は対抗馬を出す予定がない。また裏切られた自民党公明党も何の動きもない。このままで行けばそのままこの野田義和が当選しそうである。無投票になるかも知れないのである。
野田義和が維新公認市長として東大阪市長に再選してやることは何だろうか。東大阪は確か市立の高校を持っていたはずだ。日新高校という東大阪市立の高校がある。まずそこを生け贄として吉村府知事に無償で差し出すだろう。そこで吉村洋文が考えることは日新高校の弱体化である。人気をなくして入学者を減らし、大阪府独自の3年ルールを適用して整理統合の対象にすることである。数年後には売却して不動産業者に売り飛ばすという流れだろう。東大阪市民の財産であり、歴史と伝統のある高校であっても「たかが金儲け」のために簡単に潰せるのが維新の連中である。彼らの価値観は「ゼニ」だけである。
野田義和が自民公明から維新に乗り換えたことは、第一壺政党から第二壺政党に乗り換えただけのことであり、統一教会との関係の深さはそのままである。むしろ維新の会という壺本家に回帰したようなものである。
自民党は結局統一教会との関係を絶てなかった。そして維新の会は統一教会との関係を隠したまま大阪以外の土地に進出した。マスコミはいつのまにか統一教会関連の報道をほとんどしなくなった。かくして維新は統一教会の尖兵となって、あちこちで議員を擁立しているのである。他党の落選議員を積極的に取り込み、勢力拡大をはかってるのだ。
維新市長になるとはどういうことか。東大阪市民はこれから市民サービスがどんどん切られて、公の財産が維新お友達企業にどんどん売却されていく姿を体験することができるだろう。もう引っ越しして逃げ出すしかないのである。
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