2021年の衆院選で吉村洋文や維新の候補者は「大阪は私学の完全無償化を達成」という事実ではないことを言いふらした。政見放送でも松井一郎は堂々とそのウソを繰り返し、「入学金も無償」などとありえないウソまで付け加えた。
世の中の普通の人の感覚では、テレビの政見放送とか候補者の街宣で多くの人が聞いている中で堂々とウソを言うことはありえないことである。しかし、「維新スピリッツ」という特殊な価値観の世界で生きている人たちは「ウソに騙される方が馬鹿」「どんなウソでも言ったもの勝ち」「とにかく毎日ウソを言い続けないと死ぬ」などという考え方である。だから大勢の聴衆を前にして「昔の大阪城公園は怖かった」「女性や子どもが行けるようなところではなかった」などとすぐにバレるウソが言えるのである。教祖・吉村の噓を維新候補者ももれなく踏襲する。だから奈良県知事選挙で山下真は「大阪では私学にタダで行ける」と語ったし、尼崎市長選挙で大原隼人は「大阪では私学完全無償化を達成しました」と言ったのである。
これらのウソがもしも本当だったとしたら、それはすばらしいことである。大阪ではもう私学完全無償化が実現してるのである。3月6日の府議会で自民党会派が「所得制限なき私学無償化」を提議したときに維新がそれを否決したのは「すでに達成してることをなんでわざわざ出すのか」という意味だったんだろう。だったら「否決」したのもわかるのである。
ところが吉村は、突然「所得制限をはずした完全無償化を2024年度より段階的に実施する」と言い出した。おいおい待ってくれ。おまえはそれを衆院選の時に「大阪は私学完全無償化を実現」と言っていたじゃないか。ということはあのときの発言はすべてウソだったということになる。いったいどっちなんだ。
吉村洋文が衆院選で嘘宣伝をしまくって、多くの有権者を騙して維新に票を集めたというのはまぎれもない事実である。その事に関してメディアは全く追求しなかった。及川さんという記者だけがこの件で質問したが、馬場伸行は「国会での発言なら問題だが、選挙の時だから問題ない」と開き直ったのである。
G7後に突然の衆院解散があるかも知れないというこのタイミングで、しかも松井一郎の政治資金規正法違反(虚偽記載)が明らかになった直後にこの「所得制限なき無償化」の話をぶち上げ、しかもまだ実現などできてなくてただの「目指します」なのにどうして大々的にメディアは報道するのか。そして吉村がしないといけないことは、衆院選の時にウソ宣伝をしまくったことを土下座謝罪して「あのときはウソ言ってました」と正直に謝ることではないのか。
「どんなウソでも言ったもん勝ち」「まだ目指してる段階で実現と宣伝」という維新の手法に大阪の人はずっと騙されてきた。大阪はその嘘つきに244万票も集まった、オレはそのことに激しい怒りを感じている。
大阪が「私学完全無償化」を目指す一方で、「公立高校つぶし」は生徒減少以上のペースで進んでいる。その跡地は不動産業者に売却され、タワマンや商業施設が建設され大きな利権となっている。私学が無償化されても、もっと安く通える公立高校はつぶされるわけで実質的に保護者負担は増えるのだ。また私学がコストをかけて質の高い教育を行おうとしても、授業料の上限が決められているから困難である。その結果、コストを下げるために教育現場では大量の非正規雇用の教員が生まれているのだ。これは公立でも私学でも起きている現象である。
吉村洋文のような詐欺師をどうしてメディアは持ち上げるのか。彼がやしきたかじん氏の遺言執行人としてどのようにあの遺産トラブルに関与したのか府民はほとんど知らない。武富士のスラップ訴訟に関与して敗訴したことも府民は知らない。メディアによって作り上げられたクリーンなイメージとは裏腹のブラックな人間であることを知らないから、知事選では244万票も投票されるのである。
オレは吉村洋文を断じて許せない。この嘘つきの化けの皮をはがし、府民の前に土下座させてやりたい。「風説の流布」によってアンジェス株の株価操作に関与したこと、それで多くの投資家達に損害を与えたことを謝罪して、きちんと罰を受けてもらいたい。金融犯罪に厳しいアメリカと違って日本では軽い罰しか与えられないことが悔しいが、それでもきちんと吉村を法廷の場に引きずり出して彼の悪事を白日の下にさらしたいのである。それでも府民が吉村に投票するなら、それはもう仕方の無いことである。大阪は日本から独立して「大阪馬鹿帝国」とでも名乗ればいいだろう。オレは粛清される前に亡命するよ。まともな人間ほど迫害される土地などまっぴらごめんである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記