2023年04月27日(木) |
指がちぎれてまで配達しなくていい |
携帯用URL
| |
|
京都府舞鶴市で路上で小学生が発見した指の一部は、宅配業の60代男性がスライドドアに挟まって切断されたものだった。その男性は指がちぎれた後も痛みに耐えて配達を続けていたという。オレはその記事を読んでいたたまれない気になったのである。
「通販で購入したものが自宅まで届く」ことを当然と我々は受け止めていて、そうして便利な生活は成り立っているわけである。しかし配達する事業者はその多くが「個人事業主」という不安定な立場に置かれ、正当な報酬がもらえているわけでもない。その結果「時間通りに届けないといけない」ために「指がちぎれても配達を続ける」などという悲劇が起きてしまうのだ。こんなことを放置していいのか、
自転車やバイクで食べ物を届けてくれるサービスも同じである。交通事故のリスクと背中合わせの状況で配達員は頑張っている。ところが配達料は一方的に値下げされ。もうかるのは元締めばかりである。こんな搾取の実態を果たして国は把握してるのだろうか。
便利さを享受しているのだから、多少購入価格が高くなってもいい。オレは働く人が正当な報酬を得ることの方が大事だと思うのだ。不当に配達業者を搾取していたり、過労死寸前まで追い詰めたりしている元締めがあるなら告発して欲しい。そうすることで業界全体がよくなるとオレは思うのである。
配達時の事故で指を切断してしまった方の補償は誰がするのか。それは「不注意」「自己責任」という言葉で片付けられるのか。そうした怪我をしたときに治療費が支払われ、加入者の保険料は元締めの会社が負担するような仕組みでない場合はそもそも「通販業者」「宅配業」として認定すべきではないとオレは思うのである。
弱い立場に置かれた個人事業主が集団で加入できる労働組合みたいなものはないのか。ウーバーイーツや出前館のような業者、そして楽天市場やアマゾンのような大手通販業者はリスクの部分を限りなく外注してしまっているからこそ本体が利益を上げられるのではないか。その利益をどうか配達員の方々に還元してもらいたいし、今の仕組みがそうなっていないならすぐに改めてもらいたいのである。
舞鶴で指を切断するという事故に遭われた方は、今後お仕事を継続できるのだろうか。より働きやすい環境で働くことはできないのか。60代になってもそうして働き続けないといけないという日本という国の貧しさについて政治家はどう考えているのだろうか。
日本の平均寿命は延びた。しかし、その結果手に入ったものは決して豊かな老後ではなく、身体が動くうちは死ぬまで働き続けないといけない社会だった。こんな社会になってしまったのは誰の責任なのか。どうすればその世の中を変えられるのか。
オレは統一教会の指示通りにしか動かない自民党や維新の会には期待しない。こいつらが政治に関与してる限り国民は幸福になどなれないと思っている。日本を貧しくして焼け野原にしてから侵略することが目的の勢力と、その勢力となぜか仲良しの日本の売国政治家に対してオレは怒りしか感じないのである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記