2023年04月16日(日) |
京都市交通局のアホ |
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京都市バスの一日乗車券はとても便利である。たった700円で市バスが乗り放題なのだ。通常料金が230円なので4回乗ればそれで元が取れるのだ。ところがこの便利な乗車券のせいで観光シーズンは京都市バスは大混雑する。その混雑のために市民は大迷惑する。通勤や通学の人がバスに乗れないということが起きるのだ。
その混雑緩和のためになんと京都市はその一日乗車券を廃止するという方針を打ち出したのである。700円の一日乗車券を廃止して、1100円の「地下鉄・バス一日乗車券」に一本化するというのだ。そうすればバスから地下鉄のへシフトが起きてバスだけの利用者を減らせるということである。
外国人や観光客から見て、700円も1100円も大差ない。誤差の範囲内である。これによって混雑緩和につながるかというとそんなことはないだろう。これまで700円で買っていた人が1100円への値上げを受け入れ、そのままバスを混雑させるだけのことである。
どうしてもっと思い切った値上げをできなかったのか。一日乗車券なんて通勤通学の地元民は普通は買わないわけで、それからこの一日券を住民向けと旅行者向けに分ければよかったのである。住民向けは価格据え置き、旅行者向けは一日券を1500円くらいにして、それでバスとの共通乗車券にすればよかったのである。倍にしても絶対に旅行者は買ってくれるはずだ。便利だからである。財政難の京都市が劇的に収入を増やすチャンスがこの一日乗車券にあったのだ。混雑はバスの本数を増やせば解消できる。財政難に苦しみながら。儲ける方法はスルーしてしまうという愚かな人が京都市交通局にいるのだ。もうどうしようもないアホなのである。
市バスが観光客で大混雑する理由はただ一つ、それ以外の有効な交通機関がないからである。タクシーは高すぎるし、地下鉄はカバーできる地域が少ない。そういうわけで混雑するバスの混雑解消手段は増発しかない。あるいは連節バスの導入で定員を増やすかである。しかし京都の道路事情を考えると連節バスは危険だ。そうなると本数を増やすしかないのである。そのための原資を「旅行者向け運賃の大幅値上げ」で捻出すればいいだけのことである。そんな簡単なこともわかってないのである。
観光客は比較的パターン化された行動をする。それに合わせたバスを運行することで住民と旅行者の分離をはかることもできる。そういう工夫をして混雑緩和をすればよかったのである。ほんまにもったいないのである。オレが京都市交通局で戦略を立てられるなら絶対にこんな愚策は出さないのである。ほんなアホそのものである。
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