2023年04月09日(日) |
統一地方選挙前半戦 |
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統一地方選挙の中でも注目された大阪府知事、大阪市長のW選挙は、知事は吉村洋文、大阪市長は横山英幸と、いずれも維新の会が公認した候補が当選した。大阪ではカジノIRの誘致が争点の一つになったが、「カジノには反対だが知事は吉村に投票する」というアホがものすごく多かった。もともと大阪は横山ノックを知事にしたような黒歴史があって、アホが多いことやアホを容認する土壌があることは否めないのだが、それにしても「カジノ反対だけど吉村に投票」というアホがこんなにいるという事実はオレにも想像がつかなかったのである。
しかし、国政選挙でも同じことが起きてるじゃないか。自民党の失政で日本国民は貧しくなる一方なのに、なぜか自民党がいつも圧勝するじゃないか。自民党の農業政策は完全に悪手ばかりなのに、田舎はどこも自民党を支持しているじゃないか。過疎化がどんどん進み、人口減に対してなんの効果的な策も打ち出せずに放置してるのにやっぱり自民党が選挙では勝つじゃないか。それと同じなんだ。国民は変わることを望んでいない。ゆるやかに滅びることをもしかしたら願っているのかも知れない。
大阪はコロナ死者日本一、死亡率日本一という状況だった。吉村府知事の「やってる感」だけのコロナ対策は完全に失敗していたのである。中小企業支援のための商工業予算は10年間で9割も削減され、その影響で企業倒産件数は全国最多となった。教員の給与は大幅に削減しされたのに仕事は多忙を極め、多くの教員が退職・休職に追い込まれた。ただ、このような事実はなぜか大阪府民に伝えられることはなかった。メディアがその役割を完全に放棄していたからである。関西のテレビ局はロシアや中国の報道と同じように維新の会の翼賛メディア、単なる広報機関と化していたからである。
大阪府民、市民はこうした状況を知らず、あろうことか吉村知事や松井市長のコロナ対策を「がんばってる」と評価していた。国から出ているコロナ対策の交付金は実際にコロナで困ってる人に届く前にそのかなりの部分が中抜きされ、アパホテルやパソナなどの維新お友達企業のものとなった。
大阪で起きていることは日本で起きていることと同じである。今の大阪の状況がおかしいということに府民が気付いていないことは、今の日本の状況が自民党政府の失政のせいであることに国民が気付いていないことと同じである。
あなたの生活が苦しいのはあなたの努力が足りないからではない。国民の多くが貧しくなったのは政府の30年間の失政が貧富の差を拡大し、中産階級を崩壊させたからである。税金と社会保険料などの負担はいつしか5割近くなった。収入の5割近くを国民は召し上げられてしまうのである。いくら働いても生活が楽にならないのは搾取が重すぎるからである。
このような状況を打ち破って真に国民生活を豊かにすることを目指す政党は今のところ日本共産党とれいわ新選組の二つだけだろうか。しかし共産党は組織改革が進まず、れいわ新選組は支持を広げることができていない。自民党、維新の会という壺政党に対して、立ち位置が真逆のこの2党がもっと力を付けて、反壺勢力となってくれればいいとオレは思ってるのだがなかなかそういうわけにもいかない。何より国民の支持が少なすぎる。れいわ新選組と共産党が参議院の全国比例区で1000万票くらいとれるようになれば流れは変わると思うのだが、無党派層の支持を得るのは難しく、何より残念なことは若者が投票に行かないことだ。昨年の参院選、兵庫県では20代以下の投票率が2割以下だったそうである。国政選挙の投票率は下がる一方であり、今はかろうじて5割程度あるが、これもこれからもっともっと下がっていくだろう。30年後には投票率は3割くらいになってるかも知れない。そうなるとカルト宗教の票だけで当選できることになる。
日本は滅びていく。それは間違いない。オレが生きてるうちに滅びるのかも知れない。その前に核戦争が起きて世界が滅びるのかも知れない。この滅びに対して効果的な手を打てる政党は自民党と真逆の考え方を持つ2党しかありえない。それがれいわ新選組と共産党である。オレがれいわ新選組を支持するのは、今の日本に残された数少ない希望であると信じるからである。
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