大阪府の吉村知事が、コロナ支援のための国からの交付金の使い道として、18歳以下の子ども一人当たり10キロの米を配布すると昨年11月くらいに発表した。なんで米なんだろうかと不思議に思ったが、まあもらえるものならもらえる方が嬉しい。しかし発表当初の段階ではその経費は10キロあたり8000円程度と普通に購入する金額の2倍くらいだったし、いつもの維新政策のように業者の中抜き利権が目的なんだろうとオレは思った。
その「米配布」が発表されると、ツイッターでは吉村ヨイショ軍団の人達がその政策を褒めるコメントを大量につけていたのである。中でも豊中市会議員の横尾しずかは、「現金やクーポンよりもお米の方が助かります」などと書いていたのである。こんなふざけたコメントをする人の給料は現金ではなくて江戸時代に戻って米で支給してやれと思うのである。
さて、その米はいつもらえるんだろうかとずっと気になっていたのだが、吉村知事もそのあたりは十分考えたのだろう。知事選挙の公示日にぶつけて「吉村米」ということで配るようである。「選挙とは関係ない」と言いつつ、誰もがそれを「吉村米」と認識しているわけで、これは公費を使った買収そのものである。
もちろん買収されたからと必ず吉村に投票してくれるわけではないし、オレのようなまっとうな市民は「こんなセコいことしやがって」と余計に腹を立てて別の候補に投票するだろう。しかし住民の多くは「吉村さんのおかげ」と勘違いするのである。たった五千円分の米で1票が買えるのである。しかもその原資は国からの交付金である。
国からの交付金に勝手に吉村色(あるいは維新色)をつけた政策のもう一つが私立高校の授業料相当分の支給である。これは国から出た交付金を都道府県がいったん預かって、それから私立高校に助成する制度なのだが、府知事になった橋下徹はその仕組みをぶっ潰して学校ではなくて保護者に支給する制度にしたのである。私立高校は助成金をいきなり失って経営難に陥った。それで授業料を値上げすることとなった。大阪府の私立高校の授業料は今は日本一高いのである。
有権者の買収事件としては安倍晋三が自分の選挙区の有権者を招待していた「桜を見る会」事件が名高い。安倍晋三はその件で立件されることもなく、有権者へのあからさまな買収案件なのに逮捕されることもなかった。きちんと刑務所で保護してやれば山上徹也に撃たれることも無かったのである。
大阪のこの米10キロ配布は選挙とは無関係である。だから有権者は安心してたつみコータローさんや谷口真由美さんに投票すればいいのである。もしもここで「お米ありがとう」という気持ちで吉村洋文に投票すれば、それは「買収された」ことになるのだ。この米配布が買収事件でないということにするためには、絶対に吉村洋文に投票してはならないのである。
でも大阪の有権者にはアホが多い。それは性感染症を恐れているのになぜかコンドームをつけないで性行為をする馬鹿男に似ている。性欲に負けてしまうのである。カジノはいらないと思いながらついつい吉村に投票してしまうアホみたいなものである。そしてアホが吉村を再選させた結果として、大阪市民、府民にはカジノの巨額な借金が押しつけられ、さらに赤字になった分の損失補填さえもさせられるかも知れないのだ。その巨額のゼニを税金から払うなら、大阪はあの破綻した夕張市のようなことになってしまうだろう。
オレは自分の収入から維新みたいなクズ政党に貢ぐ気持ちは毛頭無いので、その時はいさぎよく大阪を捨てる。大阪に残った維新支持者達がその借金を返せばいいだけである。2兆円の借金を人口で割れば一人当たりたった25万円である。それくらい負担すればいいじゃないか。それは維新の会の議員や首長に投票した結果である。
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