尼崎市長選挙が11月20日投票だった。現職の稲村市長から後継を託された新人の松本眞候補が開票開始と同時に当確を決めたいわゆる「ゼロ打ち」の圧勝だったわけだが、維新の会の「市長をとって党勢拡大」の野望は5連敗、大阪以外では維新の悪名は知れ渡っていて、DQN層の支持を背景に勢力を伸ばしてきたこれまでの戦略が大阪以外のまともな地域では通用しないということがはっきりしたのである。
維新支配下でロシアのような「悪の帝国」となった大阪も、いずれ維新そのものが自滅していくだろう。メディアを使った吉村ヨイショ作戦も現実にコロナ死者日本一、企業倒産件数日本一、児童虐待発生件数日本一、という事実の前には意味をなさないことは明白だ。住民をだまし通そうとしてももう化けの皮は完全にはがれているのである。
今回の尼崎市長選挙、白井文、稲村和美とこれまで継続してきた市民派の市長という路線が今回も守られたことにオレは安堵している。それを阻止するには維新は人材不足だったことは否めない。そもそもまともな人は維新のような不祥事のカタマリの政党から出ようとは思わないからである。そんなところに所属したら自分も同じ程度のクズであると思われてしまうからだ。
維新は当初、尼崎市議の光本圭佑を市長候補にしようと企んでいたようである。光本と言えば「鬼滅の刃」のパクリポスターで華々しくデビューしたクソ議員である。案の定というか、政務活動費を使い込んで偽造納品書を作るという不祥事で自滅した。ゼニに汚いのは維新に集まる人間の特徴だ。おそらくこれこそが「維新スピリッツ」というものの正体なんだろう。議員職を金儲けの道具としか考えてない志の低い人間だから維新の会に入るのである。
そこで光本の代わりに維新が出してきた候補が、社会福祉法人理事長の大原隼人だった。大原は「尼崎出身」ということだけを売りにしていて、静岡県出身の松本眞を「よそもの」と断定することで選挙戦を有利に戦おうとした。大原隼人の応援弁士を務めた徳安じゅんこが「関東の人に尼崎のことが任せられますか」などとほざいていたが、そもそも静岡は関東ではない。維新関係者というのは地理の知識もろくに持っていない馬鹿が多いのである。さすが、DQNに支えられた政党だけのことはある。
また市長候補の大原隼人も差別意識丸出しだった。自分が阪急沿線に育ったことで「南の方には行くなと言われてました」と阪神沿線を見下す発言をした。阪急沿線と言っても競馬場のある園田と、ボートレース場のある阪神・尼崎センタープールとはどっこいどっこいだとオレは思っている。
最近、維新御用達の姿勢を隠さないようになった故紙製造業、いや神戸新聞は「維新vs反維新」の戦いであるとこの選挙戦を定義した。そうして市民を分断する手法は維新がいつも使う手である。自分たちを改革派と主張して「前進を止めるな」などと叫ぶのだが、実際は維新こそが行政能力がなく、「身を切る改革」と称して住民の身を切り、街の木を伐ることを進めてきたのである。実際は「維新vs反維新」などではなくて「悪vs正義」や「反社vs市民」と定義すべき戦いである。そして正義が勝ったのが今度の尼崎市長選挙なのだ。維新の会にとってこうした首長選挙というのはただの勢力拡大{国盗りゲーム}の道具であり、住民生活をよくしたいなどという視点は全くないのである。
大阪をこのままロシアのようなディストピアにしてはならない。一日も早く維新を追放して大阪を市民の手に取り戻さないといけないのである。そのためにはどうすればいいのか。来春の統一地方選挙は「正義vs悪」の戦いである。反維新陣営は結集して、維新候補を落としまくらないといけない。その戦いはすでに始まっている。
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