2022年10月14日(金) |
下り坂ではエンジンブレーキ |
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自動車の運転教習中には「下り坂ではエンジンブレーキ」ということを習う。しかし、実際は教習中にエンジンブレーキを必要とすることはないし、実際の運転でもめったにない。市街地しか走行しないドライバーなら一生そういう機会がないかも知れない。しかし、旅行の時に山岳地帯をドライブし、関西でも六甲山などを運転することのあるオレにとっては「エンジンブレーキ」というのは当たり前のものであり、今通勤に使ってるダイハツ・ロッキーではCVTながらMTモードがあるので、それをうまく使って減速して下り坂を走るようにしている。
フットブレーキを使いすぎると効かなくなるという。効かなくなるまで多用したことは一度もないのでどれくらい使えるかはわからないのだが、それでも下るときはできるだけブレーキを踏まずに済むように工夫する。それは決して高速で下るという意味ではない。ただ、他の人が運転するクルマの助手席に乗ると言うことがないので、自分の運転での下り方が正しいのかそうなのかは比較できないのである。
静岡県小山町須走の県道・通称「ふじあざみライン」で観光バスが横転し、乗客1人が死亡、35人が重軽傷を負った事故は長い下り坂で起きた。静岡県警は14日午前、バスを運行した「美杉観光バス」本社と営業所(いずれも埼玉県飯能市)に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)の疑いで捜索に入った。運転手の勤務実態や車両の整備状況などを詳しく調べているという。。
乗客・乗員36人を乗せたバスは、13日午前11時50分頃、富士山の須走口5合目から約5キロ下った辺りで、右カーブを曲がりきれずに横転した。その事故で埼玉県入間市の無職枝川恵美子さん(74)が死亡し、60〜80歳代の女性3人が重傷を負ったのである。
過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕された運転手の男26歳は「ブレーキが利かなかった」と供述しているそうだ。この場合の「きく」は「利く」ではなくて「効く」だとオレは思うのだが、記事では「利く」になっていた。おそらく校正漏れだろう。漢字オタクのオレとしては新聞などで正しく表記されてるのかどうかが気になるのである。
この事故もおそらく「フットブレーキを多用した」から効かなくなくなったということではないのだろうか。バスなら排気ブレーキとかは装備されてないのか。あのでかい図体の車体をうまく操縦してカーブの多い道を走るという行為にはかなりの運転技術が必要であるとオレは思うのである。もう時効になるような遠い昔だが、過積載のトラックを運転していてブレーキがろくに効かずに焦ったことがある。
オレのようなベテランドライバーになれば、車の性能が劣ってる場合はそれなりに工夫して走れるものである。以前に三菱FTOのタイヤを韓国製のクムホというメーカーの激安品(4本で2万8000円)に交換したところ、グリップ力が極端に低下して雨の日や高速道路が怖かったことを思い出す。慎重に運転するので事故はなかったが、適度な安全性を求めるなら、タイヤはまともな性能のものを選ぶべきだと痛感した。
観光バスの運転手というプロドライバーの起こす事故が最近は多くなったような気がする。あんなでかい図体のものをうまく運転できているというのは神のように昔は思っていたが、最近はそうでもない運転手が増えたのだろうか。大型二種免許というのはかつてはかなりの難関だったと思うのである。
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