2022年09月13日(火) |
アメフトと性犯罪について |
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肉体が健全であるからと言って、精神まで健全であるとは限らない。同志社大学アメフト部が起こした集団レイプ事件について思うのは、どうしてアメフトにこのような不祥事が多いのかということである。かつての京大アメフト部集団レイプ事件もそうだし、その後で起きた京都教育大アメフト部の事件もそうだ。アメフトというスポーツにもしかしたら加害性を増幅させるような要素があるのだろうかと思うのである。
性犯罪は重く罰するべきだが、集団での性犯罪はさらに加害性が高く、被害に遭った人の人生を破壊する。そういう意味ではこのような犯罪は決して執行猶予にすることなく必ず実刑判決を与えるべきだと思うのである。ちなみに京都大学アメフト部の事件の場合、加害男性3人のうち、実刑判決になったのは1人だけで他の二人は執行猶予になった。実刑判決を受けた木戸被告は最高裁まで量刑不当として争ったが最終的に棄却されている。しかし、レイプした側の人間が「量刑不当」と主張するなんてことは本当に恥ずかしいことである。どんな重い罰でも受け入れるというのが真に反省しているということではないのか。そして執行猶予がついた二人に関しては罰が軽すぎるとオレは思うのである。
アメフト部の不祥事と言えば、高槻の資産家女性保険金殺害事件の容疑者である高井凜は関西学院大学のアメフト部出身である。取調中の留置場で首を吊って自殺を図り、結局助からなかったわけだが、保険金殺人という行為の悪質さから考えて死刑になっていてもおかしくなかったとオレは思っている。殺人やレイプという罪は永久に許されざる罪であるとオレは思っている。加害者は自己のその行為の責任を生涯背負わないといけないのである。レイプは魂の殺人と呼ばれる。被害者の受けた傷は生涯消えないとオレは言いたいのである。
今、ウクライナではロシア兵による戦争犯罪が問題となっている。一般市民への加害行為が戦争犯罪として裁かれるわけだが、その中にはもちろん多くの性犯罪が含まれる。戦場で武器で脅した上での性加害と、アメフト部の屈強な肉体の男たちによる性加害は、どちらも被害者に大きな恐怖を与えるという点で共通している。そうした犯罪を絶対に許さないという価値観を社会は共有するべきなのだ。加害者の人生なんかぶっ壊れるべきなのだ。それだけの凶悪犯罪を起こした人を社会は絶対に許さないという意識を誰もが持つことでしかそうした犯罪は防げないとオレは思うのである。
性加害を女性への支配の道具として用いる男性がいる。妊娠する可能性がある性行為を一方的に強要し、女性が堕胎しなければならなくなるリスクに対して無頓着なプロ野球選手もいる。DVの中にはそうした「避妊してくれない性行為」も含まれる。
性暴力を許さない社会を我々は実現しないといけない。そのためにも同志社大学アメフト部のこの4人の加害者たちには重い罰が与えられるべきだ。「示談したら減刑を」といいう意見を主張する人もいるかも知れないが、そもそもゼニを払えば罰が軽くなると言う発想が間違ってる。罰は罰として必ず受けさせ、その上で賠償としてのゼニを払うのは加害者側の義務である。女性が心に受けた傷はたかが1億や2億のゼニで忘れられるほど軽いものではない。普通の人が一生掛かっても払えないような金額の賠償にすべきである。レイプは魂の殺人なのだ。だから相手の人生を奪ったのと同じ程度の賠償は当然であるとオレは言いたい。
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