2022年08月15日(月) |
8月15日に改めて思うこと |
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1945年8月15日に日本は太平洋戦争を終えた。「終戦記念日」と呼ばれるその日は日本の敗戦が決まった日でもあった。それから77年、よもやあの時代のような古典的な戦争が現代に引き起こされるとは誰が思っただろうか。ロシアによるウクライナ侵攻は時代が50年以上巻き戻されたような古典的な戦争であった。
戦争の真実を伝えるべき立場であったマスコミはその役目を放棄し、新聞はデタラメの「大本営発表」を流し続けた。当初は好戦的だった国民は、連日の空襲と欠乏する物資の中で戦争の本質を徐々に受け止めていった。そうして戦争は終わった。
ロシアは国民を騙すために報道規制をしていて、国民には戦争の真実を伝えてない。戦時中の大本営発表と同じく、自国の侵略戦争をまるで正義の戦いであるかのように国民に伝えているのである。戦争を継続するためには、メディアが真実を伝えることを放棄して為政者の翼賛機関になっているという必要があるのだ。
ただそうしたメディア支配は現在の日本でも行われている。今のマスコミは官邸御用機関みたいなもので、政府に不利なニュースは極力流さない。NHKなどは公共放送の使命を完全に捨ててしまった。なぜこのようになってしまったのか。その理由はなんと一人の政治家が凶弾に倒れたことからなぜか明らかになった。統一教会という政治に介入しようとしたカルト教団が、深く政権内に食い込んでいたからである。
NHKにも、官僚にも、そして自民党や維新の会にも統一教会はしっかりと食い込んだ。信者をどんどん送り込み、実質的に支配をかためていったのである。自分たちが洗脳した日本人信者から永遠に搾取し続けるという構造を維持するためには今の政権を守る必要があった。勝共連合と関係の深い松井一郎という男を使って維新の会を大阪に立ち上げたのも、自民党の批判勢力と思わせて議席を獲得するためである。
日本が戦争に敗れたことは、実は真の民主主義国家に生まれ変わることができる大きなチャンスだったのだ。ところがそうはならなかった。岸信介というCIA工作員が文鮮明ともつながりを持ち、統一教会という組織を日本に呼び込んだ。長い年月をかけて粘り強く統一教会は政財界に食い込み、一方で原理研の活動を通じて若者にも浸透していった。
NHKスペシャルの『ビルマ・絶望の戦場』を見ていると、イギリス軍将校が「日本軍の欠点は、自分たちの間違いを認められないという、道徳的勇気の欠如だ」と語っていた。その欠点はそのまま今の自民党政治にもあてはまる。バブル崩壊以降労働者の平均所得が下がり、人口が減少に向かうようになったのは政策が間違っていたからである。その間違った政策を主導したのは自民党政権にがっちりと食い込んだ統一教会関係者ではなかったのだろうか。日本を「搾取の対象」にするためには洗脳しやすい不幸な国民を増やす必要があったのだ。そして統一教会の手駒として使われている安倍晋三や馬場伸幸などの議員は自分が利用されているということもわからないほどのボンクラだったのである。
日本が真の民主主義国家として生まれ変わるためには、日本から統一教会勢力を完全に追放して教団を解散させ、その財産をすべて没収して被害者や洗脳された信者の救済にあてること。幹部を全員逮捕して刑務所にぶちこむこと。韓国政府に強く抗議して統一教会本部の解散を求めることだ。それ以外に再生の道は無いし、そのためにはいますぐに総選挙を行って、壺議員を全員落選させないといけない。統一教会と関わったことのある人間の公民権をすべて停止して選挙に出させないことだ。
これは「宗教弾圧」などではない。統一教会は宗教の皮をかぶった反社組織なのである。そんなものを宗教と認めてはならないし、その教義はあまりにも日本を舐めている。自分たちの国を「サタンの国」と定義するような教団にどうして自民党や維新の会が協力してきたのか。「売国」という価値観を共有してきたからだとしか思えないのである。
山本太郎さんが昨年の衆院選の街宣の時に「わたしたちは壺なんか売りませんから」と笑いながら語ったが。その意味を今にしてやっとオレは理解しているのである。
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