2022年07月08日(金) |
戦争が起きても助かる奴 |
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防衛力を強化すれば国を守れるのか。否である。核兵器が飛び交うようになれば誰も安全では居られない。そして今回のロシアのウクライナ侵攻でわかったことは、西側諸国やNATOの保有する核兵器は実際は抑止力たり得なかったということである。
基地外とまともな人間が喧嘩をすると必ず基地外が勝つ。それは、まともな人間はついつい「こんな攻撃をしたら相手は死ぬ」などと考えて手加減をするが。基地外はそんなこと全く考えてないからである。基地外の代わりに「無敵の人」と書いてもいい。大阪市北区心療内科のクリニックにガソリンをまいて放火した男は無敵の男だった。自分が死んでもいいと思って攻撃してくるような相手には、どんな軍備も抑止力にはならなかったのである。
戦争が起きても助かるのはどんな奴だろうか。それは「ゼニをたくさん持ってるからどこでも生きていける」ということになるのか。しかし、アメリカという国が地上から消滅した場合、ドルには何の価値もなくなるわけだ。我々はゼニというものの価値を「未来もその国家が存続する」から信頼しているわけで、もしも戦争が起きて日本円が紙くずになるのならそれは持っていても意味がなくなる。
そうなると戦争が起きた後の世界のモデルは『北斗の拳』みたいな力だけが正義の世界ということになる。
中国が攻めてくるかも知れないから軍備を強化せよと自民党や維新の会の方々は主張する。しかし、日本が核兵器を所有したとしてそれを先制攻撃として撃てない以上、ある意味無敵の国家である中国には勝てない。日本に核兵器があってもなくても関係なく、台中戦争に日本が参戦したら容赦なく東京や大阪に核ミサイルが撃ち込まれる。それは防衛力を二倍にしたから防げるというものではないのだ。
バイデンが岸田首相に向かって「軍備増強」を勧めるのは、ただ単に自国の武器を買ってもらいたいからであり、それにホイホイと乗っかって軍備増強に賛成する連中はただの何もわかってない馬鹿である。維新支持者とか自民党支持者というのはそういう連中だ。
核兵器を使用するかも知れない無敵の国に対して、あらゆる防衛力増強は意味がない。そうなると有効なのはどうすれば戦争しないで済むかという外交努力しかないのである。核兵器を共有すればいいなどとほざく松井一郎は究極の馬鹿である。保有した瞬間に中国やロシアに、日本攻撃の口実を与えるだけである。敵基地攻撃能力をすでにロシアも中国も持ってるわけで、そんなものを日本が持った途端につぶされるのは明白である。
それなのに戦争をしたがる馬鹿がいるのはなぜか。それは彼らが「戦争が起きても自分は助かる」という明確な自信があるからだ。戦争を「貧しい人間が死ぬイベント」としか思っていないのである。
中国は将来必ず台湾に軍事侵攻する。それは今年中か、あるいは数年先か、数十年先かはわからない。ただ、中国共産党の一党支配が続き、中国に民主主義というものが成立しない今の状況下でそれを防ぐことはできないのである。
もちろんそこで「台湾の人たちのために戦いたい」という人や「大義のために戦う」という人も個人レベルでいるだろう。そこで国家として参戦しようとしているのが自民党や維新の会の政治家であり、日本から逃げようと思ってるのがオレのような卑怯者である。
戦争が近づいたとき、もしもオレがまだ寿命が尽きていなかったら迷わず外国、それもヨーロッパに逃げる。日本から逃げてきた老人が死ぬまで生かしてくれるくらいの懐の深さはどの国でもあるだろう。しかし、大多数の日本人は逃げられないのである。日本という国と運命をともにするのである。
憲法9条のおかげで日本は周辺国と戦争しなくて済んだ。そうでなければきっと「竹島奪還戦争」とか、「尖閣軍事衝突」が起きていただろうし、ベトナム戦争で現地で虐殺や強姦をしたのは韓国軍ではなくて日本軍だったかも知れないのである。殴られて殴り返すのではなく。耐えている姿を世界にアピールできたのがこれまでの日本である。そのことをどうか忘れずにあなたの一票を使って欲しい。
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