2022年06月12日(日)

年金減額と朝三暮四

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　「朝三暮四」という四字熟語はご存じだろうか。多くの猿たちを飼ってる飼い主が食料を切り詰めるために、猿たちに与える木の実を「朝に３個、夕に４個」と宣言すると猿たちが「朝に３個しかもらえないのはつらい！」と怒りだしたので、それで「朝４個、夕方に３個」(総数は変わってない）と変更したところ猿たちは喜んだという話である。

　今年の春頃に「高齢者(年金受給者)に一律五千円支給」という馬鹿政策が議論されていたときに、オレは最初その意味がわからなかったのだが、母親に届いた年金額の通知を見てその理由がやっとわかった。２０１６年に自民公明維新の賛成によって強行採決された年金法で、それまでの物価スライドから給与スライド方式に変わった年金額のせいで、こうして減額になることを見越して自民党はその目くらましのために現金支給を考えたのである。目の前の五千円と、恒久的な年金減額、この二つを考えたときに有権者にとってプラスマイナスは明らかだろう。

　今の自民党政権は金持ちや大企業の利益を代表している。それは疑いのない事実なのだが、その自民党を支持して投票している人は全国民の２割程度しかいない。自民党支持層というのはその恩恵を被っている金持ち層と大企業側の依頼を受けた組織票が中心で、それ以外に自民党に投票してるのは何も考えてない馬鹿である。本当ならそんな政党が政権政党になれるわけがないのだが、幸いなことに投票率が５０％程度しかないので国会で安定多数を自民党が維持できているのである。

　オレは母親に「年金が減らされたのは自民公明維新のせいだ」と伝え、そしてご近所の何も考えてない老人たちにもその事実を伝えるように頼んだ。先日の住民投票を求める署名集めでも母親は協力してくれた。もしかしたら「あそこの息子さんはアカ」と変な噂を立てる人がいるかも知れないが、赤い車に乗ってるのだからアカと言われることは承知の上である。オレはアカだと開き直りたい。どうして赤い車を選ぶのですかと聞かれればそのときは「自分はサヨクだから」と答えよう。

　野党はくだらない公約などグダグダ言わずに「消費税廃止」で足並みをそろえるべきだ。その１点突破でまとまれば選挙に勝てる。自民党政権に歴史的大敗を食らわせることが可能になるのだ。もしももう一つ付け加えるなら「安倍晋三タイホ」である。次々と明らかになる桜を見る会前夜祭の有権者買収の事実をマスコミはろくに報道しない。そういう忖度政治と決別し、悪いやつはちゃんと逮捕されるという政治を目指すべきである。国民を貧困に陥らせた罪で安倍晋三にはできれば死ぬまで刑務所で過ごしてもらいたい。

　オレは全国の高齢者に訴えたい。あなたの年金を減らしたのは自民公明維新ですよと。たった5000円の減額であっても許さないでください。これからもどんどん減らされるのですよと。そもそも連動対象の給与が減った理由は「コロナ不況」である。どれだけ国民を愚弄するのかとオレは怒っている。