2022年04月22日(金) |
消えた4630万円 |
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山口県・阿武町で、新型コロナ給付金として1世帯当たり10万円を463世帯に振り込む予定だったのに、操作を誤って463世帯分がまとめて1世帯に振り込まれるというミスがあった。町ではすぐにその間違って振り込まれた人に連絡して返還を請求したのだが、なんと本人から
『もうすでに入金されたお金は動かしている。もう元には戻せない。どうにもできません。逃げることはしません。罪は償います』
と言う返答があったのである。身に覚えのない大金が間違って振り込まれたら、普通なら返却するものである。しかし世の中というのはそういうオレのようなまっとうな人間ばかりではない。スーパーDQNとかクソDQNとか、シロアリY村とか、M井一応市長という少し変な行動をとる方もいるのである。「道義的にこのお金はもらったらダメだろう」という判断を誰もが持ってるとは限らないのである。1日で100万円もらってポッケナイナイ(ネコババ)しようとしたY村と、間違って振り込まれた4630万円をポッポナイナイしてしまった(かも知れない)この阿武町の住人とは同じレベルなのである。
ここで「逃げることはしません。罪は償います」と答えてるということは、ゼニを返すという意味では全くない。つまり言葉を補うとこういう意味だ。「私は確かにそのゼニは受け取ってポッポナイナイしましたけど、逃亡もせずにここにこうして確かに居ます。逃げていません。どうせたいした罰は受けないと思いますので、ちゃんと罪を償うポーズを取りたいと思います」ということである。こんなことで名前を出されることもないし、生活に支障ないからポッポナイナイで行きますよという開き直りなのである。
それにしてもどうしてこんな凡ミスが起きたのだろうか。もしましたら誤操作で振り込んだ町の職員とその振り込まれた人が仲良しで、二人で仕組んだ業務上横領事件ではないのだろうかとオレは勘ぐってしまうのである。
4630万円は決してはした金なんかではない。このようなトラブルがあった時、本人が知る前に金融機関に連絡をとって預金を凍結してもらって、その上で返還請求するということはできなかったのだろうか。普通の人は毎日預金残高をATMや銀行で確認しているわけではないのである。オレの場合、ATMを利用するのは毎月最低1回、最大でも5回くらいである。1か月の間、全く預金残高を確認しないことだってあるのだ。だからそこに大金が振り込まれていてもわからないのである。誰かが親切にもオレの口座に大金を振り込んでいてくれてもすぐにはわからないのである。
だからこの阿武町の事件も、「間違って振り込みました」という連絡を本人にしたのはまさに藪蛇だったということである。そんなものは金融機関に連絡し、本人が預金を動かせないようにした上で「返金してください」というべきだったのだ。個人の銀行口座を凍結したり、差し押さえの税金を勝手に引き落としたりというのはお役所がよく仕掛けてくることじゃないか。税を滞納した人が、振り込まれた子どもの奨学金や児童手当やコロナ給付金から無理やり差し押さえられてしまったという話を聞いたことがある。この4630万円だってそうやって取り返せたような気がするのだ。
無いものは返せないし、家探しでもすれば見つかるのかも知れないが、刑法上この行為がどんな罪に当たるのかオレにはよくわからない。では誤操作をした人が賠償すればいいのか。一公務員にそんな責任を押し付けるのもおかしいと思うのである。
この横領事件、いったいどんな決着がつくのかオレは気になっている。そしてオレの口座にも誰かが間違って1兆円くらい振り込んでくれないかなと思うのである。
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