2022年03月24日(木) |
先生が足りません |
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新学期を迎えるのに、日本中の学校で「教員不足」が発生しているのだそうだ。退職した方とか、教員免許を持ってる方に電話をかけまくって探してるらしい。こんな状況だといずれ定年退職したオレのところにも電話がかかってくるのだろうか。どんな学校からお呼びがあるのだろうか。
もしも教員という仕事が労働に見合った給料がもらえる上に仕事に対する達成感もある素敵な仕事ならば、就職希望者が殺到して今のような事態は起きない。かつて自分が大学を出た頃は教員採用試験というのはかなりの競争率だった。オレが受験した大阪府立高校の国語科で約10倍、社会科は20倍以上だったという。もちろんオレのようなレべチな人間が公立高校の教員採用試験を受けるというのは、アマチュアばかりがいる中にメジャーリーガーが参戦するようなものである。たとえ競争率が10倍であろうと20倍であろうと全く無関係だ。
結果としてオレはたいした努力もせずに採用試験に合格して、南河内の片田舎の伝統校の国語教諭として着任したのである。手取りで13万円弱という安月給に驚いた。バイトで稼ぎまくっていた大学生の時の方が毎月の収入は多かったのである。せっかく京都大学を出たのにどうしてそんな給料の安いところに就職するのか。日本を代表するような大企業に進んだ大学の仲間たちはオレのことをアホと思っただろう。
もちろんオレも就職浪人のつもりで「教師にでもなっとくか」という軽い気持ちだったことは否めない。まさかその仕事をこんな長いことするようになるとは思わなかったのである。
教員採用試験の競争率は下がり続けているという。大阪府の中学校などは競争率1.5倍などという恐ろしい状況らしい。そんな競争率ならかなり変な奴でも間違って合格してしまうのである。全く選別の意味をなさないではないか。
どうして医学部には優秀な受験生が集まるのか。それは医師の収入が高いからである。もしも医師という職業が薄給でしかも過酷な労働環境ならば医学部の人気はなくなるだろう。高収入だからこそ人々があこがれるのだ。だったら教員の給料も上げればいいのである。給料を上げて、その結果として優秀な教員が採用できれば教育効果も上がり、児童生徒すべてのレベルUPにつながるわけで、日本という国家にとって文句なしに素晴らしい政策なのである。なんでこんな単純なことを政府はしないのだろうか。逆に教員の質が下がるような政策ばかり打ち出すのだろうか。
ここからは陰謀論だが、もしかしたら今の政府を動かしてるのは日本の将来をめちゃくちゃにしようとしている悪の組織であり、そういう連中がいつまでも権力の座で甘い汁を吸うためには「愚民化政策」を国策として推し進め、国民が騙されて搾取されてることに気づかないようにするのが一番効果的である。
愚民化政策の実験場として選ばれたのが大阪である。そこには自民党の悪の部分を凝縮した維新の会という反社会的政党が次々と愚民化政策を打ち出し、住民をカジノ漬けにして搾取しようと企んでいるのである。公立高校をどんどんつぶして偏差値30台の生徒の行き場を無くし、まずは若者からダメにしていこうとしているのだ。
大阪の悲劇はやがて日本中に広がるだろう。その時にどんな国になっているのか。残念ながらその前にオレの寿命が尽きそうである。
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