2022年03月16日(水) |
ロシアはプーチンを差し出せ! |
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もしもビル・ゲイツが「プーチンを生け捕りにしたら賞金1億ドル」と宣言したらどうだろうか。ビル・ゲイツから見れば1億ドルなんてはした金だが、それをもらえるということを知ると、ロシア国内に「賞金目当て」でプーチンを狙う者が出てきてもおかしくない。プーチンの暴挙によって犠牲になったロシア国民にとって最善の交渉手段は、プーチンを人身御供に差し出すことである。ウクライナ侵攻という戦争犯罪をすべてプーチン一人の罪と言うことにして、ロシアという国家には何の責任もないから制裁を解除してくれと主張できるのである。
ロシア軍は焦っている。ウクライナ軍の抵抗に遭って多くの損害を出し、1万人以上の戦死者を出しているわけだが、10万の軍の1割が戦死してるということはいかに損耗率が高いかということである。都市を無差別に攻撃してるのは焦りの証拠である。そんなことをしても余計に国際社会の批判を招くだけなのに、現場の指揮系統が混乱してるから勝手に暴走する部隊があるのだ。
ロシア兵はどこからやってくるかもわからないウクライナ軍の攻撃を恐れている。どこから狙撃されるかも知れず、乗っている戦車がいつ破壊されるかも知れない。そうした恐怖の中でロシア軍は戦っているのだ。士気が上がるわけがない。攻めている側のロシア軍が投降の呼びかけにあっさり応じるという現象が戦場で起きているらしい。
10万人という大軍を動員した場合、一番大事なのは補給をどうするかということである。戦前の旧日本軍はそれができていなかったから敗れたようなものだし、ロシア兵が商店などで略奪している動画を視れば、食料が不足してることは容易に想像できる。キエフ包囲軍は燃料不足、弾薬不足で行軍を停止してるわけである。
マクドナルドもスターバックスもロシアから撤退し、ユニクロも休業している。こうして西側の資本がどんどん撤退していくことで、市民は「今起きていることの本質」をうすうす感じているわけである。大阪でテレビしか視ていない高齢者層が維新の会の悪辣さに気づかないのと同じく、ロシアでもテレビしか視ない世代はロシア政府の欺瞞に気づいていないわけだが、さすがに物価高とモノ不足が直撃したら考え方を改めるだろう。
戦争を終わらせる方法はただ一つ、プーチンを止めることである。プーチンを止めるには彼を捕まえて自由を奪うしかない。プーチンの側近たちにその勇気があるかどうかだとオレは思っている。
日本は中国に攻め込んだが、あの広い国土を支配することは不可能だった。ロシアもウクライナを完全支配することは無理だ。戦いが長引いてウクライナ国民がゲリラ戦を展開するようになったらその泥沼をどうすることもできなくなる。たとえキエフを完全破壊したからと言って、それでウクライナ国民が戦意を喪失するわけではない。むしろ怒りに燃えてロシア軍に抵抗するだろう。
ウクライナでは民間人への無差別攻撃という戦争犯罪が今も起きている。この犯罪はきちんと裁かれないといけない。ロシア軍は現場の指揮官にその罪をなすりつけるつもりだろうか。
世界はプーチンを戦争犯罪人と認定してる。もう彼はロシア国内から一歩も出ることができないのである。そして次の選挙までに間違いなく彼は失脚するだろう。
ロシアという大国が今回の暴挙で崩壊し、そこに新たに民主国家が誕生するならば、世界にとって残された脅威は中国と北朝鮮だけになる。それを防ぐために中国はロシアを支援する動きを見せるだろう。習近平がこれから先の展開としてどんな戦略を思い描いてるのか、オレはそれが気になるのである。
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