2022年03月10日(木) |
コロナからの生還 |
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実を言うと、オレはしばらくの間コロナ陽性判定を受けて自宅療養していた。妻と母も陽性だった。我が家では家族三人が同時に新型コロナにやられたのである。幸いオレも妻もかなり症状が軽く、オレは食べ物の味が変であるとかいう程度の異常だった。大阪府からの支援物資は藤井寺市の保健所を通じて妻と母の分が届いたが、オレには結局届かなった。陽性判定を受けた医療機関が大阪市内にあったのできっと入力が遅れていたのだろう。大阪の陽性者の中にちゃんとカウントされていたのだろうか。
86歳の母はかなり症状が重く(と言っても分類上は軽症なんだろう)、発熱後に一度救急車を呼んだのだが、「この程度の症状では入院に該当しません」とその救急車は帰っていった。母の症状はその後も悪化し続けて結局一週間後に入院ということになった。大阪府では吉村知事から「できるだけ入院させないで追い返す」という指示が出ていたそうなので、オレの母親はその被害をモロに受けたのである。まだ入院中なのはすべて吉村知事のせいだとオレは怒ってる。
回復して職場に復帰したオレだが、後遺症がひとつ出ている。それは時折襲ってくる激しい咳の発作である。連続して咳が出るとしばらく止まらず嘔吐しそうになる。そしてこらえているといつのまにか腹筋背筋がものすごい筋肉痛で動けなくなる。この症状が一日に一、二回発生するのである。これを防ぐ方法はただ一つ、咳が出そうになった時にすばやく「浅田飴のせきどめドロップ」を舐めることである。
「コロナはただの風邪」と言いたい人も大勢いるようだが、絶対にただの風邪ではない。母親が入院した時、オレは「もしかしてもう二度と会えないのではないか」と覚悟したほどなのだ。それほどの恐ろしいものなのだ。オレが無事に生還できたのは「3度目のワクチン接種を事前にできていたから」なのかも知れない。もしも接種してなかったら今頃はICUに入っていたかもしれないのである。
自分がかかるまでは新型コロナは他人事だった。しかし実際に感染してみて隔離生活の不自由さや自分の母の衰弱ぶりを思うと「2類から5類へ」などとほざいてる連中に向かって「アホか!」と言いたいのである。
たまたま同居していたから高齢の母の状況をオレは近くで見守ることができた。もしも一人暮らしだったら衰弱しきってからは自分ではどこにも連絡とれなかっただろう。一人暮らしの方が自宅に放置されたまま亡くなる事例は大阪で多数発生している。医療崩壊が起きていて、普通の病気でも入院できないからである。
コロナ生還者の一人としてオレは言いたい。ワクチンは必ず接種しろと。かかってからでは遅いのである。感染した時に少しでもリスクを下げてくれるのがワクチン接種である。3度目の接種率がようやく日本人の1/4だという。どうか一日でも早くリスク軽減のために接種することを勧めたいのである。
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