2021年12月24日(金)

西宮を大阪の植民地にするな！

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　来年３月の西宮市長選挙になんと日本維新の会の兵庫県議、増山誠が立候補を表明しているという。もしも当選したら兵庫県内に、維新の会の支配する大阪府の植民地ができてしまうのである。これは絶対に阻止しないといけないのである。

　維新の会が支配するようになると何が起きるのか。それは「（市民の）身を切る改革」である。たぶん増山誠は「市長の給与削減」などという公約を持ち出し、それに再選を目指す現職が反対すれば、「市長はゼニのことしか考えてない」と主張するつもりだろう。確かに維新議員や首長は「自分の給与削減」の発表を巧妙にパフォーマンスとして使ってくる。しかし、「仕事しないので給料の安い市長」よりも「給料はしっかり受け取るけど仕事もする市長」を比較したらどちらが市民にとっていい市長なのかは言うまでも無いだろう。仕事をしない市長の代表と言えば大阪市長の松井一郎である。公務で市役所に出勤するのは月に数回、公務のない日がほとんどで、大阪市内で何か事件や災害が起きても呑気にツイッター上でどうでもいい発言をしたり、共産党の志位委員長に絡んだりしているのである。

　箕面市は維新市長の支配下になった。その結果、公立のこども園をすべて廃止するという方針が打ち出されたのである。維新の会が目指しているのは、公務員を極限まで減らして仕事を派遣会社にアウトソーシングし、パソナのようなお友達企業に利益を供与する一方で、不動産利権をがっちり握って開発業者から献金を受け取るというスキームである。彼らがよく語る「既得権益打破」というのは真っ赤なウソで、実際にしているのは「既得権益をじぶんたちの身内へ付け替える」ということなのである。

　オレはツイッター上でよく維新の会の批判をしているが、彼らから返ってくるコメントは次の３つである。

あなたは共産党ですか？
あなたは公務員ですか？
あなたは既得権益を奪われてその恨みをぶつけてるだけでしょう。

　残念ながら３つとも外れている。しかし、批判者である私を上記３つの「自分たちの攻撃している相手」としか考えられない時点で、維新の会やその支持者というのは住民を「敵か味方か」という視点でしか見ることができないということがよくわかる。

　維新支持者から見ると、オレのような維新の政策に反対する人間は「アンチ維新」というものに分類されるわけだが、だったら維新の政策に賛成している人たちを維新の会の幹部が尊重しているかというと決してそんなことはない。彼らから見ればそれは「だまされる馬鹿」でしかないのである。馬鹿にされてるのにどうして支持するのか。オレはそれが不思議でならないのである。

　住民を「自分たちに逆らうアンチの奴ら」「だまされてくれるお人好しの馬鹿」の２つに分断し、後者の人数が増えることで自分たちの支配地域を拡大していくというのが維新の戦略なのである。

　アンチの一人としてオレは言いたい。西宮市民の皆様、決して増山議員の主張を信じてはいけない。彼らはこれまでも息を吐くようにウソをついてきた。見え透いたウソを堂々と語り、挙げ句の果てには「だまされたおまえが馬鹿」と開き直るのが維新の会の議員の特徴なのだ。

　西宮市民の皆様、現職の市長がダメだからと言って維新候補に投票することは大きな間違いだ。仮に現職がダメな市長であっても、維新市長になればもっとダメになる。市民の身がどんどん切られ、図書館の予算が削られ、公務員が減らされて行政サービスが低下していく。他の維新自治体で起きてることが西宮市でも起きてしまうのだ。オレはそれを心配してるのである。

　どうか、西宮市を維新の会の侵略から守ってもらいたい。市民に維新の悪辣さをどうか理解させて、馬鹿な市民がうっかり維新候補に投票してしまうことを防いでもらいたい。オレは維新の会の政策を全く評価しないのである。