2021年08月18日(水) |
最悪なのは橋下徹だよ |
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8月17日に行われた第103回全国高校野球選手権大会の大阪桐蔭−東海大菅生の一戦が降雨コールドとなったことについて、橋下徹は「教育上最悪や」とツイッターの自分のアカウントに感想をつづった。ルールに従って決定したことのどこが「教育上最悪」なんだろうか。かつてこの男が高校生と議論した時に、女子高生に向かって「だったらあなたが政治家になれ」と発言してその女子高生を泣かせたことがあるが、教育上最悪なのは今回の降雨コールドではなくその橋下徹の発言であったと思っている。議論されている内容に答えるのではなく、論点をすり替えて逃げ、それでいかにも論破したかのようにふるまう橋下徹のスタイルこそが教育上最悪であり、それに騙されて橋下を信奉するようになったイシンジャーと呼ばれる多くの勘違い馬鹿を生産してきたのである。
天候が良くない場合でも野球は5回過ぎれば試合が成立するというルールがあるので、そういうときは先取点を取って逃げ切ろうとするのが普通の戦略である。いつ降雨コールドになるかは審判の判断だが、今回の大阪桐蔭−東海大菅生の試合の場合はもっと早く中止にしてもよかったとオレは思ってる。グラウンドに水たまりができてゴロが転がらずに内野安打になるような状況では試合続行は無理だ。その前にやめておくべきだったのである。
今回の試合、両チームには同じ回数の攻撃の機会が与えられていたわけでその意味では平等である。先に点を入れた大阪桐蔭が有利に試合を進めたが、もちろん逆の展開になる可能性もあったわけである。本塁打で先に点を取った大阪桐蔭に対して東海大菅生も反撃してよく戦った。困難な状況下で精一杯戦った結果のコールドゲームである。どこが「最悪」なんだろうか。その橋下徹の発言は全力を出して戦った双方のチームの選手たちに対して失礼な発言である。
決着のつかない場合、ラグビーではくじ引きで勝敗を決するのである。橋下徹は高校時代にラグビーをしていたそうだが、野球にはくじ引きのような理不尽な制度はない。平等な条件で戦って決着をつける野球と、くじ引きで決着をつけるラグビーとではどちらが教育上好ましいかは言うまでもないだろう。打てなかったことで責められるのと、くじで負けを引いたことで後々責められるのと、どっちを選ぶのがマシかということである。
地区予選でも多くのコールドゲームが存在する。先攻のチームが表の攻撃で逆転しても、降雨コールドでその回の裏の攻撃がなかったら得点は認められずに負けることさえあるのだ。それがルールなのである。球児たちはそうしたルールの中で必死で戦ってるのである。それを「最悪」だなんて言わないでもらいたいのである。
雨は8月20日まで降るという。もしかしたら高校野球は日程を全部消化できずに終わるのかもしれない。そうなれば本当の意味での「最悪」がやってくる。甲子園での優勝という大きな目標のために頑張ってきた球児たちのために、夜もナイターでずっと試合をやり続けるとか、一日に6試合くらいやるとか工夫して日程を終えてもらいたいのである。コロナ禍の中でせっかく開催にまでこぎつけたのだから。
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