2021年01月31日(日) |
84歳のタブレットデビュー |
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84歳の母にタブレットを買った。理由は、スイス在住の孫とテレビ電話で話がしたいからである。母にはオレを含めて3人の子(男2女1)がいるわけだが、孫は5人(男3女2)いる。その孫娘うちの1人がスイス人と結婚してベルンに住んでいて、国際電話では料金がかさむのでLINEを使ってテレビ電話でおしゃべりしたいということになったのである。
母は携帯を持っていない。LINEのIDを取得するためには携帯番号が必要だ。しかし、固定電話でも音声で認証番号をもらえるということで、我が家の主に母が使う固定電話で認証し、IDを入力して使用開始したのである。
LINEのお友達のところにさっそくスイスの孫娘1を登録し、日本にいるもう一人の孫娘2も登録した。するとすぐに孫娘2からスタンプで「おおー」と返ってきた。これから母はLINEでのコミュニケーションの世界にハマっていくのである。84歳のデジタルデビューである。
タッチパネルの操作にもこれから自然になれるだろうし、いずれその画面を見ることがいろんな楽しみへとつながっていくだろう。YOUTUBEなんかも楽しむようになるだろう。今は韓流ドラマをよく観ているが、そうした余暇の使い方も変わってくるかも知れない。
母はよく数字のパズルとか、漢字クロスワードとかで遊んでいる。ボケ防止ということなんだが、ボケ防止に一番有効なのは家族との会話であるとオレは思っている。そこで新しい情報を積極的に吸収してそこから刺激を受けることが大事なのだ。
ちなみにタブレットは10.1インチの画面で、持ち運ぶことを考えればそのくらいがちょうどいいかと思ったのである。楽天市場の通販でスタンドにもできる手帳型の専用カバーを購入した。あとはこれから少しずつ使い方を覚えていってもらうだけである。カバーにはタッチペンが付属する。指先での操作が苦手な老人にはタッチペンでの操作はちょうどいいかも知れない。
ライフスタイルの変化で三世代同居なんて家庭は激減した。我が家も息子たちはもう独立してしまい、広い家を持て余すようになった。この家でまだ幼い息子たちが私の両親と一緒に過ごしていた時間というものはもう二度と手に入らない宝物のような時間だったのである。
オレの父が最期の時を迎えて入院したとき、沖縄からわざわざ帰省した孫娘が食事介助をしていて、仕事を終えてから病院に来たオレはその場面に遭遇してわけもなく涙が溢れたことを思い出す。今84歳の母はいつまで元気でいてくれるのだろうか。これから後の時間をどのように過ごすのだろうか。
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