江草 乗の言いたい放題
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2020年12月30日(水) 国の借金とは何か?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan






 日本は借金大国だという。国と地方の借金は合計1100兆円を超えて、その返済は未来の世代にのしかかるという。そこでオレは思うのである。本当にこの借金は返さないといけないのだろうかと。

国債を日銀が無限に引き受けている今、日銀がどんどん通貨を発行してその国債を引き取ればいいだけのことであり、この状態を放置することがいったい何が問題なのだろうか。そもそも今の状態でOKだったら、別に借金が2000兆円でも3000兆円でもいいじゃないか。今追加で国債を1000兆円発行し、そのゼニを国民にみんなバラまいたらそれだけ国民の資産が増えるということではないのか。

 ところが税金は市場に流通しているゼニを国が回収する作業である。極端な話だが、借金の1100兆円を回収するために税金としてその分を国民から取り立てればどうなるかというと、それだけ全国民が貧しくなるということである。

 国民は消費税という形で10%ずつ何かを買うたびに国に搾取される。こうして取り立てたゼニというのはつまり国民の資産が国家に移動してるということである。すべての税は国民をその分貧しくするのであるし、あらゆる給付はそれだけ国民を豊かにするわけだ。

 国が毎年新規に120兆円ずつ国債を発行してそれを日銀に押し付け、受け取ったゼニで国民にベーシックインカムを与えるという仕組みにすれば。毎年国民の財産は120兆円ずつ増えるということになる。それで全国民に一人当たり年間100万円のベーシックインカムを支給することが可能になる。消費税としてそこから年間に20兆円国が搾取するとしても、差し引きで100兆円は国民が豊かになるわけだ。

 日本と同じことがアメリカにも言える。アメリカは基軸通貨のドルを発行することができる国である。つまり、どんどん紙幣を刷ることで価値を創造することができるのだ。アメリカが貿易赤字ということは、紙切れを海外の価値ある資産と交換してるということなのである。赤字が続けば続くほど世界の財はアメリカに集まるのだ。もしもアメリカが貿易黒字になれば世界がそれだけ貧しくなってるということである。アメリカでドルが兌換紙幣ではなく信用貨幣として発行されている以上、ドルや円が政治的な意図で大量に発行されることはアメリカや日本をただ豊かにするだけではないのか。

 通貨を発行できるのは日本銀行だけである。そして政府は国債を発行することで新規に流通している通貨を増やすことが可能になる。市場に流通している日本円の総量は新規に国債を発行すればするほど増えるし、国の借金が減る(税収によって国債を償却する)とそれだけ減るわけだ。今もしも課税を強化して国の借金を減らすならば、その結果国民はどうしようもなく貧しくなってしまうのである。

 国がどんどん借金をしたということは通貨の供給量が増えたということであり、それが国民に均等にバラまかれていれば国民はみんな豊かになる。しかし実際は株価上昇という形で金持ちや大企業中心に資産が増加し、消費税の値上げで庶民はさらに貧しくなった。今の日本の税制度は、貧しい人から広く浅く巻き上げたゼニを金持ちが受け取るという逆資産再分配という構造になっているのである。

 政府はどんどん国債を発行して国民を豊かにするべきである。国債は国民への借金でもなければ、未来の若者が背負う負債でもない。出せば出すほど国民が豊かになる打ち出の小づちである。きちんとコントロールして発行し、インフレを適度に発生させて国民をサポートすればいいのである。この令和の所得倍増計画を実行できる政治家は今のところ山本太郎くらいだろうか。現金給付しかないという彼の主張をオレは理論的に裏付けてみたい。
 


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