2020年11月26日(木) |
カジノではなく花をください |
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大阪府知事 吉村洋文さま
大阪市長 松井一郎さま
「地雷ではなく花をください」
このことばを覚えていますか? 私は同じように訴えます。
「カジノではなく花をください」と。
大阪府下、大阪市内の街路樹がどんどん切り倒されています。通勤の時に通過する道路の街路樹がいつのまにか切り倒されてなくなっています。昔と今の写真を比較するとその差は顕著です。グーグルストリートビューにある景色が現在の景色とすっかり変わってしまってるものも多いです。どうして大阪の緑をどんどんなくしていくのでしょうか。そうして維持費や管理費を節約することがあなたたちの推進する「改革」であり、「二重行政の解消」なのでしょうか。それが知りたいのです。大阪の緑を減らしていく先にはどんな未来があるのでしょうか。
維新の会は大阪万博の誘致と同時にIRの建設、そしてカジノの誘致を公約にしています。新型コロナウイルスの感染拡大で世界中の海外旅行者が激減している中、そうした不確実な未来のために巨額の税金を使おうとすること、そして大阪市を廃止してその財源をむしり取って大阪府が自由にできるようにしようとしてることは、大阪で暮らしている一人の人間としてとうて容認できるものではありません。
我々が望むものはカジノではありません。そうしたギャンブルは決して人を幸せにしません。我々が本当に欲しいものは安心なのです。新型コロナウイルス対策ができていて、誰でも無料で何度でも検査を受けることができ、安心して生活できることのできる日常を求めているのです。
春先の第一波の感染拡大を抑えることができたのは市民一人一人が注意深く行動し、飲食店が営業を自粛し、売り上げ減少という多くの犠牲を払いながら勝ち取った成果でした。そうして時間稼ぎができている間に行政側のなすべきことは何か。それは第二波、第三波に備えて医療機関に補助を出し、感染拡大に対して備えることでした。役に立たない雨合羽集めや、品不足を巻き起こしたイソジンのアピールなんかよりももっと大事なのは地道に準備をして、疲弊している保健所の職員をサポートし、最前線で戦う医療機関の人たちを守ることではなかったのですか。
ところがあなたがたはそんな時期に住民投票をやると言い出した。税金で発行されてる大阪市の広報紙をまるで維新の機関誌のように私物化し、お金をたくさん使って「大阪市解体」というあなたがたの野望を実現しようとした。それに対して多くの名もない市民が立ち上がって、あなたがたの仕掛ける物量戦、組織戦に対抗したのです。多くの市民が大阪市を守るために手弁当のボランティアで働きました。その結果、僅差ではありますがあなたがたの仕掛けた野望を阻止することができました。住民投票で組織に市民が打ち勝ったのです。
私たちはカジノなんかいりません。大阪に必要なのは生活のうるおいです。街を彩る花です。豊かな緑です。がんばって働いている人たちが報われる世の中です。職を失った人がホームレスにならずにすむようなセイフティネットです。専門的な知識をもった区役所や市役所の職員が、今困ってる人たちに窓口で親切に対応してくれることです。
カジノなんかいりません。花をください。わたしたちの大阪を豊かな緑の街に戻してください。そこで働く人たち、暮らす人たちが本当に自分たちの街を好きになれるようにしてください。市民の中に分断を持ち込まないでください。私のような維新の会の政策に反対する市民を「アンチ」と呼んで切り捨てるのではなく、どうか我々の声にも耳を傾けてください。自分たちの推進する政策が本当に正しいのか、立ち止まって考えてください。どうかお願いします。
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