2020年07月12日(日) |
リニア計画の即時中止を! |
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コロナ後の社会は人と人が接触しない社会である。人が移動しないでも仕事ができる社会である。世界の航空需要は激減した。グローバル化とはリスクだけでしかないということが明らかになった。鎖国政策以外の方法で感染拡大を阻止することは不可能だった。世界の在り方は劇的に変わったのである。それなのに何も考えてない馬鹿がいる。それはJR東海の経営陣である。国策だかなんだか知らないが、リニア中央新幹線の建設にこだわり続けているのである。
世界の航空会社のうち、生き残れるのは一部だけだろう。便数の減少によって大量の飛行機が使われないままに放置されるのである。仮に「3密」を避けるために一機当たりの定員を減らすとしたら、今度は航空運賃を値上げしないとやっていけないことになりますます利用者は離れるだろう。それより地球上のどこにいてもリモートで会議ができるのにどうしてわざわざ航空運賃を払って移動するのかということになる。
その事情は日本国内でも同じである。東海道新幹線は移動制限の中でも空気を載せて運行していたが、移動制限解除後も乗客はあまり戻ってきていない。ガラガラのまま走ってるものが多いのである。通勤電車の混雑もかなり緩和された。そうなるとここでわざわざゼニをかけてリニア中央新幹線を建設する必要性は全くないのである。なんでJR東海は建設にこだわるのか。
静岡県知事が静岡県北部を通過するトンネル建設に反対して工事は停止している。のぞみが静岡県に停まらないからということのいやがらせがこんな形で露呈するのもまた子どものケンカみたいで面白いのだが、オレがJR東海の社長ならば逆にさらに停車駅を減らすことで静岡県知事を脅して交渉するかも知れない。ただ、「建設中止」という答えを誰も用意していないことがオレは不思議なのだ。
日本のような地殻変動リスクの高い国では長大なトンネルは危険だとオレは思っている。青函トンネルは今後本州と北海道が離れたりしてズレが大きくなった時にどうするのだろうか。リニアのために南アルプスをぶち抜くトンネルだって、中央構造線の所で大きく断層が動いて地下のマグマが噴出すればリニアの乗客乗員全員が高温のマグマで溶けて死ぬという悲惨な事故が起きるかも知れない。大地震というのは予測できないのだ。まだ地上なら助かる可能性もあるが、大深度地下なら救出そのものが困難である。
東日本大震災のような巨大地震は日本に住む以上避けられない。関東大震災もいずれ必ず起きるだろうし、南海トラフ地震も必ず起きるのである。それは明日かも知れないのである。
九州を見舞った豪雨水害の被害を見ていて思うことは、「運が悪かった」「想定外」という言葉では済まされない日本という国土の宿命的な脆弱性である。人口密集地のほとんどが沖積平野上である日本の場合、水害リスクのない地域など実質ないに等しい。常に「災害は起きるものである」という前提で考えないといけないのである。
オレはリニア計画の即時中止を主張する。もしもオレがJR東海の株主ならば総会で反対の声を上げるだろう。オレがJR東海の株を買わない理由は経営陣がリニアを建設しようとしている馬鹿ぞろいだからである。リニアを中止することになればJR東海ほど優良な鉄道会社はないのである。株価は跳ね上がるに決まっている。もちろんオレも買うのである。
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