2020年04月25日(土) |
トランプ大統領よりも馬鹿 |
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トランプ大統領が新型コロナウイルス感染者の治療法として、消毒液を注射したらどうかと提案したという。そんなもの血管に注射したら死んでしまうと思うのだが、それは常識で考えればわかることである。多くのまともな人は「アホか?」と思ってトランプ発言を受け止めているわけだが、中にはトランプよりも馬鹿な国民もいるわけである。それを真に受ける馬鹿が絶対にいるはずだ。
なにしろアメリカの馬鹿というのは日本では考えられないレベルである。濡れたペットを乾かそうとして電子レンジに入れたりするのである。マクドナルドで買ったコーヒーがこぼれて火傷したのを「コーヒーが熱すぎる」と訴えて、それで裁判に勝てるような国なのである。日本の裁判は不公正なことで世界で有名だが、アメリカの裁判はよい弁護士をつければ馬鹿でも勝てることで有名である。そんな馬鹿天国でトランプのこの発言はかなりヤバいのである。
今、新型コロナウイルスに対してすでに使われている他の薬が効くのではないかとさまざまな人体実験が行われている。ここでオレが「人体実験」と書いたのは、その多くがまだ確実なものではないからである。アビガンが軽症者に効くということはすでに話題になてているし、実際に宮藤官九郎など効果のあった方もいる。それが人間の自然治癒力なのか、アビガンの効果なのかはまだはっきりとわからないような気がするのだが。
アメリカでは感染者の数がピークを過ぎたということで、経済の復興へと舵を切った。欧州諸国も同様の動きをしている。ニューヨーク州では人口の1/6くらいがすでに抗体を持っているらしい。
日本政府の現在の対応は果たしてトランプよりも賢いのかそうでないのか。日本では検査数を増やすことで医療崩壊することを恐れるあまり、できるだけ検査数を絞って感染者の数を絞り込んだ。このような方法では無症状の隠れ感染者が全く把握できないわけで、おそらくこれから数か月は新規感染者が出続けるだろう。一気に検査数を増やして感染者と非感染者を分離し、社会を一刻も早く正常化させるという韓国モデルの道を日本は選ばなかったのである。要するに感染者数のカーブがなだらかで山が低いだけである。
消毒液を血管に注射する・・・というトランプの発想は馬鹿だが、これから日本で発生するだろう給付金を巡った振り込み詐欺や、健康食品の詐欺販売、怪しい民間療法の流行など「馬鹿をだまそうとする犯罪」は確実に起きる。トランプのデマに騙されるアメリカ人だけが馬鹿なわけではなく、詐欺にひっかかる日本人も同じ程度に馬鹿なのである。
世間には「馬鹿な大衆」を上手に操って自分の利益につなげる大勢のクソ野郎がいる。憎むべきは「馬鹿」の方ではなく、クソ野郎の方である。
日本に新型コロナウイルスが入ってきてからかなり時間が経過してるのに、一日のPCR検査の数はさほど増えているわけではなく、無症状の人は上級国民以外は検査もしてもらえない。「自粛」「休業」という形で仕事を奪う一方で、安心して活動するための検査は遅々として進まないのである。
オレは国の要請に従って引きこもっている。オレの教える生徒たちも家に引きこもっている。いつまでこの状態を続けさせるのか。どうしてPCR検査の数を劇的に増やせないのか。どうして労働者の雇用や破産する企業を守れないのか。国は今こそなりふり構わずに国債を発行してゼニを用意しないといけないのである。「ゼニはいくらでもあるぞ!」と民を安心させてやらないといけないのである。
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