2020年04月22日(水) |
橋下、公務員叩きをやめろ! |
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国民全員への10万円給付に対して、「公務員は困っていないから辞退しろ」と橋下徹が発言している。オレはこの発言にどうしようもない不快感を感じた。彼がやろうとしていることは、公務員をスケープゴートにして大衆を味方につけようとしている姑息な戦術であり、これはヒトラーがユダヤ人をスケープゴートにしてドイツ国民の支持を集めた手法と全く同じである。収容所に送られ殺されたユダヤ人の資産の多くはドイツ国民のものとなった。ヒトラーのその政策を熱烈に支持したドイツ国民は、ユダヤ人虐殺の片棒を担いでいたのである。そのすべてを「ナチスの犯罪」とすることでドイツ国民を免罪できるのか。その時何が起きていたかを多くのドイツ国民は知っていたはずである。
橋下徹は大阪府知事になるとまず公務員の給与の削減に取り組んだ。支出削減の方法として確かにそれはすぐに実行できる。病院や保健所を減らし、医療の現場に多くの負担を強いた。確かに平時はそれでも大丈夫だったかも知れない。しかし、今のような非常時には結果として医療崩壊を招いてしまうのである。
「公務員は恵まれている」
「公務員は給料をもらいすぎだ」
「バス運転手の給与は高すぎるから民間並みに」
彼はこのようなプロパガンダで大衆の支持を集めたわけだが、どうして「公務員に比べて恵まれてない多くの労働者」の方を守るべきだと考えなかったのか。命を預かるバス運転手という職業の価値を評価しなかったのか。賃金を下げられた結果、運転手の過重労働を招き結果として多くの人命が失われる事故につながったとは思わないのだろうか。
人間とは嫉妬深い生き物である。芸能人の不倫が大衆から叩かれるのは、美男美女を貶めることで溜飲を下げたい情けない連中が多数派だからである。その根底にあるのは「嫉妬」という醜い感情なのだ。東出昌大のようなイケメンではなくモテることもない多くの普通のオッサンたちが「杏という美人の妻がいるのに」と彼を叩く。しかし、自分が実際にモテるイケメンになったら男はどんどん浮気するのである。イケメンでなくてもやっぱり浮気するのである。浮気をしないのはEDの男だけである。橋下徹も北新地のホステスと浮気していたのである。オレは人間の弱さと男のスケベ心をよく理解するから東出昌大をなんとも思わないのである。
今回の10万円給付は国民全員を対象としたことには意味がある。公務員も国会議員も生活保護受給者にも10万円を受け取ってもらうことで、生活に困ってる人は生活の支えに、そうでない人にはじゃんじゃん浪費してもらって経済を回してもらうためである。それが10万円の活用の仕方なのだ。だからオレは胸を張って受け取り、全部パーッと使ってしまうつもりである。
子どもたちもみんな10万円を受け取って、それで駄菓子やたこ焼きを買いまくればいいのである。うまい棒やガリガリ君に浪費してもなかなか10万円には届かないかも知れないが、使いまくって経済を回すことに意味がある。間違っても怪しい慈善団体や、寄付のゼニをピンハネして贅沢三昧の某協会に寄付したらだめだ。正しく使い切ることだ。それこそが正しいコロナからの回復なのである。
「公務員は受け取るな!」という風潮が生まれることや、変な同調圧力が発生することをオレは危惧する。「コロナだから自粛しろ!」と押し付けられることもオレは納得いかない。オレは自粛しているが、かといって周囲に同調を求めるわけではない。この自粛は「要請」であって「命令」ではないのである。
戦時中の「贅沢は敵だ」「欲しがりません勝つまでは」というキャンペーンのような危うさをオレは今の世相に感じるのだ。贅沢は素敵だし、ゼニやモノが手に入るのは実に嬉しいことである。
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