2019年06月21日(金) |
誰が戦争をしたいのか? |
携帯用URL
| |
|
イランが領空侵犯を理由にアメリカの無人機を撃墜した。アメリカが報復攻撃をするのかどうかということで緊張が高まっている。アメリカは公海上であったことを主張していてそこはイランとは見解が違っている。
一方日本はというと、ロシア軍の爆撃機に領空侵犯されてるのに警告しただけである。なんで撃ち落さないのか。1984年だったか、樺太の上空で大韓航空機が撃墜されて多くの日本人も犠牲になったあの事故をオレは覚えている。おまえらが問答無用で撃墜するのなら、こっちも撃墜してやれと思うのである。
もっともこんなことを書くと、「おまえは戦争したいのか?」と言われそうで、そういう意図は全くないことを断っておきたい。オレが問題にしたいのは両国の対応なのである。ロシアの領空侵犯したら民間機でも問答無用で撃墜されるのに、日本の領空を軍用機が侵犯しても警告で済まされる。この違いは何なのか。こういうことについての国際的なルールを定めてもらいたいのである。
相手がロシアなら抗議だけで済ませるということだが、だったら韓国や中国はどうか。おそらくその二国に対しても日本は同様の対応なのだろう。しかし、他の国は問答無用で撃墜するということが認められているのである。そもそも「国土を防衛する」とはどういうことなのだろうか。
「空母いぶき」という映画が、原作と違って攻めてきた国が中国ではなくて某国にされていることをオレはとても残念に思っている。なんで中国を出さないのか。あんたたちの国は天安門広場の前に集まった群衆に向かって発砲し、香港では民主化を求める人をどんどん投獄し、ウイグルでは政治犯として何百万人も収容所に入れているひどい独裁国家であることをどうして堂々と描かないのか。
正義とはなんだろうか。もしも太平洋戦争というものが起きずに第二次大戦後の世界秩序が築かれていたら、日本は世界の覇権を握っていただろうと思うのである。そこで日本は世界に向けて「民族自立」「反帝国主義」というキャンペーンを打ってアジアやアフリカの国家を独立に導き、白人支配の欺瞞をとことん叩ける立場になれたとオレは思うのだ。心の中に差別意識を持ってる連中こそが実はクズであり、日本人の持つ武士道精神や和を尊ぶ心こそが世界でもっとも普遍的価値として受け入れられていたとオレは思いたいのである。
核兵器でわかるように、武器は使わないで外交の手段にするのが一番である。金正恩を見ればよくわかるだろう。日本は連合艦隊を「威力を誇示するための軍」として運用すべきであった。なんで軍人は武器を使いたがるのだろうか。それは馬鹿が拳銃を持つと打ちたくなるのと同じで、その程度の馬鹿が軍のトップだったことが日本の悲劇なのである。
ハルノートを突き付けられた時、日本は「受け入れたふりをする」という外交戦術があったはずである。世間知らずのお坊ちゃんの近衛文麿にはおそらく「外交上の駆け引き」という概念はなかっただろう。アメリカの面子を立ててやることで、石油の禁輸を解くだけでよかったのである。ABCD包囲網なんて、ゼニと駆け引きと、そして杉原千畝が助けたユダヤ人の人脈を使って解除させることができたはずである。
今のイスラエルの地ではなくて満州国や樺太にユダヤ国家を誘致していたら世界の歴史は決定的に変わっていただろうし、今のくそみたいな世界構造にはなりえなかったのである。
誰がイランとアメリカに戦争をさせたがってるのか。そいつらこそが人類の敵である。兵器産業で儲けようとしてるクズどもはみんな国際法廷で死刑判決を出してもらいたい。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記