2019年06月11日(火) |
がんばれ梅野隆太郎 |
携帯用URL
| |
|
日曜日の甲子園球場、1−3でリードされた状況で多くの阪神ファンは「日ハムに3タテを食らう」という悲しい展開を恐れていた。今期は後半に逆転することが多いとはいえ、それでも日ハムにはあの絶対的セットアッパーの宮西がいる。前日に登板した宮西に3者3振に抑えられたことを阪神ファンは誰も忘れていないのである。
7回、その宮西が登板した。多くの阪神ファンが絶望的な気分になった。しかし、ドラマはそこから始まったのである。いきなりマルテがレフト前にヒットを飛ばす。次打者の梅野はなんとレフトに2ベースだ。二人とも追い込まれる前に積極的に打ったのが功を奏したのである。その無死2・3塁という絶好の得点機に、なんと高山はショートゴロを打ってしまい、3塁走者のマルテは生還するが、梅野はあわてて2塁に戻り、高山はアウトになって1死2塁となってしまった。
さて、打者は右の北条である。宮西と対戦して果たして打てるのか。このままヒットが出なければ1点差のままである。せめてランナーの梅野が3塁に進んでくれていたら・・・と先ほどのショートゴロのことを思い出し、なんかやるせない気分になった時、なんと梅野が宮西の北条への投球3球目に意表をついて3盗を仕掛けたのだ。捕手の清水はあわてて送球が乱れ、梅野は一気にホームインして同点となった。
もしもその3盗が失敗に終わっていれば「無謀な走塁」ということで罵声を浴びることとなっただろう。そうした大胆な作戦を成功させなかったらこの日のサヨナラ勝ちはなかった。ヒーローインタビューでお立ち台に上ったのはサヨナラ打の原口だったが、オレは心の中で本日の真のヒーローは梅野隆太郎だと思っていた。彼の盗塁がなかったら、その後のドラマはなかったからである。
昨年の阪神は最下位に沈んだ。しかし今年は昨年にはいなかった新戦力が加入した。ドラフト1位の近本光司はセリーグの盗塁数1位で出塁率も高く先頭打者としてしっかりと働いている。昨年は二軍暮らしが長かった高山俊は、巨人戦で代打サヨナラ満塁ホームランを打った。代打の切り札だった原口は大腸がんの手術から復帰した最初の打席でタイムリーを打った。投手陣も新加入のジョンソンがセットアッパーとしていい働きをしている。オレは地上波で試合を観ることのできる日はできるだけ早めに帰宅してテレビの前に座ることを心掛けているのである。
阪神が今年優勝できるなら、MVPは梅野隆太郎であってほしいと思う。今年の阪神を引っ張ってるのはまぎれもなく彼だとオレは思っている。オレは梅野を応援しているぜ。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記