2019年06月07日(金) |
昭島市の虫食い国有地問題 |
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東京都昭島市の住宅街の中にある多数の国有地の飛び地が問題となっている。ここは横田基地に隣接する地域で、50年前に騒音公害などで移転を希望する人の土地を国が買い上げ、一方で移転しなかった人もいて、出て行った人の土地がそのまま更地となって残っていたことでそこを周辺住民が管理し、雑草を抜いたり、中には家庭菜園として利用したりしていたというものである。
さて、この土地が「国有地が適正に管理されてない」ということで会計検査院からクレームがつき、それで管理するということになったわけだ。その管理というのはどうすることかというと、はっきり言って何もしないでフェンスで囲って入れなくするというだけのことである。
フェンスで囲われた国有地は、そのままずっと放置されるだけである。夏になると生い茂った草が背丈くらいになるだろう。そこで蚊が発生したり、野生動物が棲みついたりづるするかも知れない。適正に管理されてないからとフェンスで覆って人が入れなくなった結果、かえって管理してるとは呼べない無残な状態になってしまうのである。どうして国のやることはこんなに馬鹿なんだろうか、会計検査院はいちゃもんをつけるだけの機関なんだろうか。
土地というのはその場所から移動させられない。この住宅地の中にある飛び地は、別の場所に一か所に集めて使うことはできないのである。だったらこの住宅地の中で役立ててもらうしかないのだ。
住宅地の中で利用するとなると、そこに住んでる人に使ってもらうしかないのである。家庭菜園にしたり、駐車場にしたり、芝生にして植栽して花を植えて・・・というふうに使ってもらうしかないのだ。なんでそういう活用を考えなかったのか。
いや、住民はとっくにそうしていたのである。国が放置してる土地を自分たちで雑草を抜いたりして管理や維持してきたのである。国はなにもしてくれないから、仕方なく自分たちで管理していたのだ。それはむしろ適正利用されていた状態である。
その適正利用に対して、会計検査院は「国有地を勝手に使われてる!」とクレームをつけ、使えないようにフェンスで囲もうとしてるのである。馬鹿としか思えないのである。
そもそもどうして50年も無為に放置したのだろうか。もっと早い段階で周辺住民に安く払い下げていればよかったのである。買い上げた値段よりも高く売りたかったのだろうか。住民に売却していればその土地から逆に50年分の固定資産税を取れたのである。安く売っても長い目で見れば十分に元は取れるのだ。そういうこともわからない馬鹿が国有地の管理をしているのである。
住宅地の中にある多数の飛び地がすべてフェンスで囲われ、その中は雑草茂り放題となる。見えないところに猫の死骸が捨てられたりするかも知れないし、ゴミの不法投棄が起きるかも知れない。殺人事件が起きて人間の死体がそこに放置されるかもしれない。国のやろうとしてる「管理」は何か月かに一度来て草刈りをして、それっきりで放置ということである。このフェンスだらけの住宅街が、新たな犯罪の場所として利用されることは間違いない。すべて会計検査院のボンクラのせいである。
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