2019年05月03日(金) |
連休中に思ったこと |
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GWももう終盤となった。この連休で多くの非正規雇用の労働者が収入の道を絶たれたことを思うと、オレはなんとも言えない残念な気持ちになるのである。たとえば休日に閉館となる公的施設の非常勤職員はこの休みにきちっと給料をもらえるのだろうか。働いた分だけしかもらえないのならば、働いてない分はもらえないわけである。
正社員として給与や身分が保証されている人たちはいくら休日が増えても平気である。しかし、働いた分しか給料の出ない人たちや出勤した日しかゼニがもらえない場合はどうなるのだろうか。
オレは日本のかつての伝統であった終身雇用という制度を悪いとは思わない。それがいかに西洋から批判され、竹中平蔵のような売国野郎にぶっつぶされようとも、それこそが日本の長所ではなかったか。会社が一つの家族のような世界でとらえられ、社長が従業員を家族のように大切にして出産や結婚の時は金一封を出してくれるような中小企業がかつての日本には普通に存在した。
オレは自分が通った生野高校が好きだった。伝統校らしく何十年もそこで教えてる先生がいて、まるで学校精神を体現してるような方であった。ところがオレが教員になってから大阪府教委がとった方針は、人事異動をどんどん行って伝統校の文化を破壊していくことだった。そうして個性的な伝統校はいつのまにかただの3年間過ごすだけの場所となった。卒業生が母校を愛する気持ちもどんどん失われていった。
生徒が自分の学校を愛せないことは、拡張していけば個人が自分の家族を好きではないことや、国家を愛せないことにつながるのではないか。共同体としての意識が希薄になって、一人一人が孤立化していくことがどんどん進行すればいったいどうなるのか。
老人の多くは一人暮らしの独居世帯となってしまった。結婚しない人が増えればそれはさらに加速するだろう。3世帯同居なんて家族はもはや「サザエさん」のようなファンタジーの世界にしかないのである。
どうして過疎化が進んだのか。それは大型ショッピングモールがどんどん田舎に進出して地方の駅前商店街をシャッター通りにしてしまったからである。イオンの息子である岡田克也はシャッター通りの前で「こんなふうになったのは自民党政治のせいだ!」と演説して「おまえのせいだろ!」と観衆のブーイングを浴びたことは有名である。田舎で食えなくなったから東京に出るしかなかった。東京に出た若者が貧困になって帰省する余裕もなくなった。さらに地方のお年寄りの資産は振り込み詐欺でヤクザに巻き上げられることとなった。
日本が滅びていこうとしていることは間違いない。万世一系と言われる天皇家もいずれ後嗣がなく滅びるのかも知れない。天皇家は戸籍制度の枠外に存在するのだからオレは女御や更衣を復活させればいいと本気で思っているが、そんなことを主張すれば世間からバッシングを受けるだけである。もっともオレが何百年も生きられるわけではなくて、オレが見届けることはできないのだが。
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