2019年02月09日(土) |
北海道はシベリア並みに寒い |
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北海道を寒波が襲っている。雪まつりの札幌で最高気温がマイナス11度というのを聞いてびっくりしたのだが、もっと寒い地域は大変なことになっていたようである。ツイッターでは陸別町のマイナス40度を記録した写真が話題になっていた。もうシベリアや南極並みの寒さである。そんな極寒の中で人々はどうやって暮らしてるのだろうか。自動車は果たして動くのか。クルマの冷却水は凍らないのか。そもそもどうやって暖房してるのだろうかとオレは想像するのである。そんなことは地元北海道の方からは「そんなこともわからないの?」と一笑に付されそうなのだが。
その寒さの中を半ズボンの小学生がいたりするともうびっくりするしかない。ふだん寒いところで過ごしている方は寒さへの耐性ができていて、寒いところでも薄着で暮らせるのだろうか。ちょっと寒くなるとパッチをはき、ユニクロのヒートテックなどのお世話になって生活しているオレのような軟弱な人間は絶対に北海道で暮らせないと思うのである。
オレが大学の4回生の頃、北海道で中学教員をされていた方でもしかしたらオレに好意を寄せてくれていたのかも知れない女性がいた。彼女は2つ年上で中学の音楽の先生をしていた。学生時に北海道に旅行した時はいつもごちそうしてくれたし、手紙もよく交換していた。
教員採用試験を受験するときにオレは大阪府を受けたのだが、彼女が熱心に北海道を受験することを勧めてくれたことを覚えている。もしもオレが北海道で教員採用試験を受け、へき地で高校教員をするということになっていれば全く違った人生があっただろう。今頃オレは利尻島のような最果ての島にいるとか、ディべート部ではなくてスキー部の顧問となって生徒を指導していたかも知れないのである。もしかしたらその女性と結婚していたかも知れないのである。札幌から夜行列車で稚内に向かうとき、ホームで彼女がいつまでも手を振ってくれていたことを覚えている。オレはどうしてその時彼女の気持ちに気づかなかったのだろうか。
オレが大阪で高校の教員になってしばらく経ってから彼女は同じく中学教員の同僚と結婚し、それ以来便りは途絶えた。最後に届いた手紙には「来春に結婚します」とあった。彼女は今も音楽の先生として生徒を指導し、合唱部なんかの顧問をしてるのだろうか。
その後のオレにとって北海道は、「たまに旅行する場所」という位置づけとなった。今勤務している学校の修学旅行が北海道なので、数年に一度は必ず生徒を引率して行くことになっている。ただその季節は初夏の爽やかな時期なので、極寒の北海道を体験することはないのである。これからの人生でその寒さを体験することがあるだろうか。学生時代に一度、社会人になってから2度訪れた冬の北海道にこれから行くことは果たしてあるだろうかとオレは寒波を伝えるニュース映像を観ながら「今は北海道旅行はやめとこう」という気になるのである。
「地球温暖化」というが、実際は温度変化が激しくなったということであり。寒さも暑さも雨風も激烈になった。近頃はすさまじい台風がやってきたり、大きな地震が起きたりして自然の猛威を我々は思い知らされることが多いのである。
人間が自然を支配することは無理だ。その自然をうまく受け入れて共生するしかないのである。大きな地殻変動が来たら大事故につながるような原子力発電所みたいなものを作るのは本当にばかげている。人類滅亡の引き金を引くことにつながるからである。
激しい吹雪に襲われたら家のすぐ近くであっても凍死する危険がある。クルマが雪で渋滞すれば一酸化炭素中毒で死に至るという事故も起きている。そうした不幸な出来事は毎年のように発生している。いくらさまざまな情報機器が発達していても、我々はそうした危険を防ぎきれないのである。
今の寒波が最後の寒波なのか、まだ次があるのかわからない。しかし不幸な事故で命を落とす方が出ないことをオレは祈るだけである。
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