2018年12月11日(火) |
医学部の女子差別について |
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私大医学部の入学試験で女子が不当な差別を受けていたことが次々と報道されている。オレは公立高校勤務時代、定期試験の採点の時はどちらかというと女子に甘かったのである。だから女子に厳しくなどという採点が行われることが不思議で仕方がないのである。そもそも学生がうっとおしいオッサンだらけになるよりも、かわいい女子ばっかりになるほうが嬉しいじゃないかと、男子校の教壇に立つオレは勝手なことを思うのである。
オレの在学した高校には文系に女子クラスが存在した。そのクラスからは4年制大学ではなくて短大などに進学する女子も多かった。一部の生徒は文系で成績の低い女子をその女子クラスに隔離したのだとウワサ話をしていた。
オレが在学したトップレベルの進学校では成績上位者は男子に占められていたことは事実だ。かつての生野高校は南河内の秀才が集うスーパー進学校であり、京都大学へ34名の合格者を出したこともある。今は凋落して当時の勢いは全くなくなってしまったのだが、少なくとも大阪府が9学区制だった頃は生野高校は勢いがあったのである。
ところがオレが教員として南河内の片田舎の公立高校で教えるようになった時、男子よりも女子に優秀な高校生が多いことに愕然としたのである。いつから女子の方が男子よりも賢くなったのか。
男子校が共学校になることでどんなメリットがあるのかというと、成績下位で入学してくるアホな男子を切り捨てて、その分優秀な女子を入学させられるということに尽きる。大阪でいうと高槻や清風南海という高校は見事にその改革でレベルアップに成功したのである。もちろん共学化がすべてうまくいくわけではなく、もともと入学試験の偏差値の低かった女子高が共学化したら女子目当てのカスみたいな性欲オンリーの男子が一気に受験してくるわけである。そんな改革してもろくなことがないのである。
医学部がなんで賢い女子を落としてアホな男子を合格させるのか。いろんな理由を私大の医学部側はつけているが、オレに言わせればそんなもの全く納得がいかないのである。男子女子にかかわらず賢いヤツは賢いし、勉強するヤツは勉強する。しないヤツはしないし、DQNはDQNである。
女子であるというただそれだけの理由で落とされた人たちの怒りは正当だ。その審査方法を入試要項に明記しなかったのは大学側がうしろめたかったからである。その判定基準がどう考えても公正なものではないという自覚があったから表に出せなかっただけのことである。
医師が優秀かそうでないかということに男女の区別はないと思う。それは人間が優秀かそうでないかという点でも同様だ。オレがこれまでに出会った多くの人たちの中で、性差による区別というのはそんなに感じたことがなかった。
性犯罪を起こすのは女性よりも圧倒的に男性が多い。夜道で女性を襲う連続強姦魔はいても、夜道で少年を襲う連続強姦オバハンは聞いたことがない。このたった一つの理由でもって「男は女よりも犯罪率が高い」という主張が成立するだろうか。否である。性差なんてことよりも、入試があくまで人物本位ならば入試にまつわるこんな性差別の問題は起きなかったのである。入試は常に公平であってほしいとオレは願っている。
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