2018年10月24日(水) |
オーストリアの馬鹿判決 |
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スロットマシンの依存症というヤツがいたら、オレはそいつのことをただの馬鹿と思うだけである。世の中にはいろんな馬鹿がいるが、宝くじに全財産を使い果たすやつとか、競馬で全財産失うやつとか、みんな馬鹿である。ところがそういう馬鹿の中にたまに自分の馬鹿という事実を認めない究極の馬鹿がいる。そういう馬鹿はなんと自分の馬鹿な失敗を責任転嫁するのである。
オーストリアの次のニュースを紹介しよう。
スロット依存症男性、3億円超の賠償金勝ち取る オーストリア
2018/10/23 18:12
【AFP=時事】オーストリアの裁判所がスロットマシーンに膨大な金額をつぎ込んだ男性をギャンブル依存症と認定し、さらにマシンを製造・設置した会社に対して賠償金250万ユーロ(約3億2000万円)を男性に支払うよう命じる判決を下した。22日に公表された判決内容により明らかとなった。
原告の主張によると、男性は首都ウイーンで2002年から10年以上にわたり、カジノゲームメーカー大手ノボマティック(Novomatic)のスロットマシンにおよそ200万ユーロ(約2億5000万円)をつぎ込んだ。
裁判で専門家は男性が依存症により「体の自由が部分的に奪われていた」と指摘し、男性の掛け金は無効であるとした。
ノボマティックは今回の判決を不服として上訴する意向。
ウイーン市当局は2015年、ギャンブル依存症への対応策としてスロットマシーンをカジノ以外の場所に設置することを禁止。以前は市内に2600台近くのスロットマシーンが設置されていた。
オレはスロットマシンというのはただの募金箱だと思っている。そこで金儲けをする道具ではなくて、そこにゼニを捨てるための場所だという認識だ。そこで儲かるなんて考えてるやつが馬鹿である。人間相手のギャンブルならば、他のプレーヤーから奪い取って勝てる可能性があるが、機械相手に人間が勝てるわけがないのである。
この馬鹿判決がどんな悪影響をもたらすのかオーストリアの裁判所はわかっているのだろうか。大勢の負けた人間が同じ訴訟を起こした場合、この判決が判例となったら訴えた馬鹿が勝つということになってしまうのである。
裁判所の重要な役割は、馬鹿な訴訟を起こしたヤツに対してきちっと「おまえは馬鹿」と通告することである。ところがその重要な役割を果たせていないときに馬鹿判決が出る。マクドナルドのコーヒーをこぼした馬鹿が火傷を店のせいにして賠償金を取った裁判とか、電子レンジにペットを入れた馬鹿の裁判とかである。
オーストリアのこの馬鹿判決にオレはあきれたが、とにかく今後日本の裁判官が馬鹿な判決を出さないことを願うだけである。今のところ日本の裁判官の問題は、強くて悪い人たちの味方をするというだけである。もっともオレの知らないところで馬鹿判決はあるのかも知れないが。
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