江草 乗の言いたい放題
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2018年07月30日(月) 諫早湾干拓は何が問題なのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 諫早湾干拓の排水門の開放をめぐる訴訟で、1審の佐賀地裁は、国側の訴えを退けて開門を命じ、開門しなかった国は一日当たり90万円の補償金を支払うこととなった。その判決に対して国が控訴していたのだが、福岡高裁は、7月30日の判決で、「開門請求の根拠となっている漁業者の『漁業権』は、2013年8月に期限を迎え、消滅している」とする国側の訴えを全面的に認めた。漁業者側が全面敗訴となる逆転判決を下したのである。

 このような国におもねった判決を出すことで、この裁判長は栄転が約束される。将来は最高裁の判事になれるかも知れない。もっとも逆らえば左遷されるわけで、日本には司法の独立など存在しないし、裁判官も正義感よりも保身が常に優先だ。モリカケ問題で安倍晋三に忖度した官僚たちがみんな出世したりしたことを思えば、「正義よりも政権擁護」という流れはますます強まるだろう。オレがもしも国家の権力を握ることができればそういう裁判官はみんな「良心に背いたクズ人間罪」で刑務所にぶち込むことを決めている。今の腐った政治家どもも、もれなくみんな刑務所に入れてやるぜ。

 国は公共事業の間違いを認めない。諫早湾の干拓事業そのものが大きな間違いであり、それによって得られたけど実際は余ってる農地と、失われた有明海の水質や未来永劫にわたって得られたはずの水産資源を比較すれば、たかだか数十億のために数兆円をどぶに捨てたような史上最悪の公共事業であるということはあきらかである。オレが独裁者になればそんなアホなことを推進した連中を全員死刑にするだろう。

 そうした国家の大きな過ちを少しでも認めさせようとした佐賀地裁の判決の正義は、大きな力でこうして踏みつぶされたのである。正義というものはこうして踏みにじられ、日本という国家はどんどん劣化していくのである。

 オレが願うことはただ一つ、もうこれ以上国家を破壊するのはやめてくれということだ。くだらないイナカモンドリームのために、山を削って不必要なものを作り、自然の海を埋め立てて貴重な干潟の生き物を虐殺する。その愚をこの国はこれまでずっと繰り返してきたのである。それによって利権に群がる田舎の代議士やその取り巻きどもがゼニを分け合ってきて、そのゼニは国民の支払った税金が原資だったのだ。もうそんな仕組みはぶっつぶせというのがオレの主張である。大企業優遇で国民はどんどん貧しくなった。もうこれ以上民を貧しくして政治家や一部の悪徳企業の連中が富を独占する支配体制を続けないでくれとオレは訴えるのだ。

 徳島県では吉野川河口堰というイナカモンドリームを市民の手で食い止めた。住民投票では圧倒的多数が堰の建設に反対した。しかし、そのように正義が実現できることはどちらかというと稀なのである。たいていは利権に群がるクソどもが、ゼニをばらまいて自分たちが有利になるように選挙を進めるのである。

 神戸市は神戸空港や六甲アイランドという事業で大きな借金を作って、そのツケを市民に押し付けた。神戸市の国保料は周辺都市の倍近いのだが、それもすべて市長や市議が借金を増やし続けたからである。住民投票では神戸空港に反対する人が多かったのに、神戸市議会は賛成する議員が多数だった。議員は通常は市民の方よりも、利権の方を向いて仕事をするからである。
 
 今の日本の政治には理念もないし、正義もない。弱者を守るという仁愛の精神もない。あるのは安倍一族に取り入って保身をはかり、自己の利益につなげたいというずるさだけである。オレはそんな国の一教師として、教え子たちにそれでも最後まで正義を訴えたい。今の腐った連中がみんなくたばった時に、未来の日本にいつか正義が実現することを信じていたいのである。


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