2018年07月05日(木) |
東京医科大学と裏口入学 |
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文部官僚が補助金を認定することと引き換えに自分の息子を医学部に入学させてもらうという大スキャンダルが発覚した。合格ラインに到達していないのに、理事長が加点するように指示したということらしい。
スキャンダルの質と規模から考えれば、数十億の税金をだまし取った加計学園の問題のほうがはるかに大きく、今回の裏口入学は個人的な犯罪だとオレは思うのだが、この件をリークしたのはいったい誰なのかということがオレは気になるのである。普通ならバレないことがなんでバレたのか。その情報源はいったい誰なんだということである。大学関係者がそれをバラしたとして、いったい誰が得をするのか。あるいは大学内に権力闘争があって、理事長を引きずりおろせば得をする勢力があるのか。
オレは今回のスキャンダル発覚はきっと政局がらみだと思っている。悪質で規模の大きい加計学園の問題よりもはるかに卑小なこのクソ事件を報道することで、国民の目をそらそうとしている気がするのだ。オレは最近陰謀論が好きで仕方がないのだが、きっと今回の件も安倍一族の陰謀のような気がしてならないのである。
裏口入学そのものに関して思うのは、私立大学が一定の範囲内で点数をお金で買える仕組みにしていることを公開していればOKだとオレは思うのだ。たとえば20点以内なら追加のゼニを払って逆転可能という仕組みをオープンにしていればと思うのである。近畿大学は追加料金を払えば入試の時の配点を変えてくれるという制度を採用している。この複雑な入試制度は本当に理解するのが難しいのだが、要するにゼニで合格しやすさが買えるということなのである。全然合格ラインに届かない受験生は別として、ボーダーラインの生徒ははっきり言ってどちらを取っても大学にとっては同じなのである。
東京医科大学に今回の件でどんなペナルティが課されるのだろうか。もらった補助金の返還くらいのペナルティで済むのなら、それほどダメージはないし、もともと人気校だからそれで偏差値が下がるということもない。さほどブランドイメージが傷つくわけでもなく、大学にとってのダメージはほとんどないようなものである。今回たたかれるのは文部科学省である。
もと文部官僚で、ゆとり教育で日本の教育行政を破壊した張本人である寺脇研氏が今回の件に関して批判的な発言をしているわけだが、日本の教育行政に対して与えた悪影響という点では寺脇のほうが1億倍くらい大きいわけで、彼には今回の事件を批判する資格はないとオレは個人的に思うのである。
卑怯な方法で医学部に入ったとしても、努力しないと国家試験に合格しないし、その前に成績が悪いと留年などの結果が待っている。逆に言えば、卑怯な方法で入ったとしてもそのあとにきちっと努力して実力を身に着けることができたならばそれはそれでOKということもオレは思うのである。
逮捕された佐野太容疑者が今回の件でどのように供述しているのか、その認否は明らかになっていない。ただ、「オレは何も知らない、大学が勝手に合格してくれたことだ」と主張したらどうなるのか。今後の経過が気になるのである。合格の理由がただ単に大学側の「忖度」だった場合、罪に問うことや受託収賄ととらえることはむずかしいとオレは思うのだ。だって加計学園や森友学園もお咎めなしだったじゃないか。
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