2018年02月21日(水) |
日本は移民にやさしい国であって欲しい |
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コンビニの店員に外国人が増えた。外食産業でもスーパーのレジでも多くの外国人が働いているという状況である。日本人の若者の人口が減っていて、「日本語を学ぶ留学生」という形でビザをもらっていたり、技能実習生という企業に一方的に有利なクソ制度が存在したりということで多くの外国人が日本で働いてるのだが、彼らの中には入国時に怪しいブローカーに手数料を巻き上げられていたり、多額の借金を背負って来ている人もいるという。オレはそれを知って暗澹たる気持ちになるのである。
東洋経済という雑誌の中で、広島県のある企業が実際には月1万5000円ほどしか給与を支払っていなかったという記事があった。掲載された給与明細の写真からはその企業の名前は削除されていたが、そうした悪徳企業こそ実名で告発して罰を与えるべきではないのか。
日本はこれから人口が減っていく。過疎の村はどんどん廃村になるし、郊外のニュータウンはすでにゴーストタウン化している。そこに移民の人たちが住み着いて新たなコミュニティを築くことを我々は止めることはできない。新築時には数千万円した郊外のニュータウンの戸建て住宅は、今は500万円以下で取引されている。不便な郊外から長時間通勤するというライフスタイルはもはや過去のものであり、今は職住近接が当たり前である。都心部のタワーマンションに居住して、職場へは20分もかからないというのが普通になってきているのだ。
日本人が住まなくなった所にどんどん外国人移民が居住するということはこれからも普通になっていくだろう。日本国内に多くの外国人コミュニティがこれから増えていくはずだ。西川口の中国人街みたいな地域がこれからあちこちに誕生していくのは間違いない。そうした変化はオレは必然の流れだと思っている。日本は治安が良くて、生活しやすい国である。ただ、そうした変化を日本人もしっかりと理解して、入ってくる移民に対して優しい国であってほしいと切に願うのである。
日本の公的機関にそうした移民をサポートする体制はあるのか。不動産業者
に差別されたり、職場でいわれのない差別待遇を受けてしまうという困難を訴えることは可能なのか。悪徳事業者に対してきちっと罰はあるのか。
故郷を遠く離れて夢を抱いてやってきた若者に対して、日本はやさしい国であってほしいとオレは思うのである。かつて多くの日本人が外国に渡って夢を追いかけた。アメリカやカナダで日系人は第二次大戦中に財産を没収されて収容所に入れられた。そんな過去の歴史を振り返りつつオレが思うことは、常に日本人や日本政府は移民たちの気持ちにより添ってやさしく受け入れて欲しいということなのだ。
コンビニのレジで外国籍の方に出会うと、オレは心の中で応援したくなる。少しなまりのある日本語で懸命に接客してる姿を見るとなんともいえない幸福な気持ちになるのだ。
未来の日本を築いていくのは日本人だけではない。日本で働くことを選び、日本社会に溶け込んだ多くの外国の方々が一緒にこれからの日本を築いていく。それがどんな社会になるのかわからない。しかし、声高にヘイトスピーチを行って外国人排斥を叫ぶような連中に対してはオレは嫌悪感しか感じないのである。
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