2017年11月07日(火) |
京阪電車の補助席は危険なのか? |
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オレは京阪電車の二階建ての車両が好きだ。乗る時はいつも一階の方に乗ることにしている。それは視線がとても低くなるので、ホームを歩く女性のスカートが短いときにふとした楽しみがあるからだ。それを世間では「ラッキースケベ」と呼ぶらしい。
たとえば『源氏物語』で、柏木がじゃれあった猫を追いかけて行くと、猫が御簾の紐を引っ張ってしまい、御簾の向こうにいた女三宮の姿をばっちり拝めてしまうような状況がそのラッキースケベの一例である。本人が意図しないで偶然に見えてしまうと言う現象である。目の前でスカートを吹き上げてくれるホームの爽やかな突風に心の中で感謝すればいいのである。
その二階建て電車の階段はかなり急だ。そして階段の近くにかつては補助席があった。今は危険防止のために撤去されたそうだが、オレはその補助席を「じゃまだなあ」と思ったことがあった。昔の京阪特急は七条から京橋までノンストップで、その区間しか補助席は使えなかったからきっとじゃまにならなかったのだと思うが、出入り口の近くにある補助席は確かに乗降のじゃまになる。しかも今の京阪は速達性を捨てて、途中で多くの駅に停まるようになった。特急の価値がなくなったのだ。補助席なんかいらないのである。
こんな記事を見つけた。
<京阪事故>車両構造に問題、被害女性が提訴 大阪地裁
京阪電鉄の2階建て車両で補助席に座っていた大阪府内の30代女性が、車内の階段から転落した男性に激突されて後遺症を負ったのは車両の構造に問題があったとして、京阪と男性に計約2億3700万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。6日に第1回口頭弁論があり、京阪と男性側は争う姿勢を示した。
訴状などによると、車両は8両編成で4号車のみが2階建て。乗降口と半地下の1階席、2階席の間にそれぞれ階段がある。
女性は昨年2月24日夜、淀屋橋(大阪市)発出町柳(京都市)行きの特急に乗車し、1階の補助席に座っていた。この席は乗降口から階段を下りた場所に横向きに設置され、壁から出し入れ可能になっている。
電車の走行中、酔った男性が階段から転落し、女性に激突。女性は首を骨折して半年間入院し、今も両手足にまひが残っている。つえがないと歩けず、仕事は退職し、家事もできない状態だという。
これはその転落した酔っ払いが100%悪い。そいつが全財産をはたいて賠償するしかないし、一生かかってつぐなうべきことである。酔っ払って人にケガをさせた馬鹿はすべての責任を背負わないといけないのである。
ただ、百歩譲って何かその事故の原因があるとすれば、構造上の欠陥だ。階段の直下に補助席があるのは絶対に安全かと言われればそうではない。オレが二階建て電車に乗ったときにその補助席の位置にかなりの違和感を感じたのは事実である。
だからこの女性の訴えに対して、京阪電車には「危険な構造の車両だった」という意味での責任はほんの少しあるが、悪いのはその酔っぱらいである。
さて、この訴訟に対して「京阪と男性は争う姿勢を見せた」とあるが、京阪は争っても、男性に争う余地はないと思うのである。100%おまえが悪いのだから、言われた金額を黙って支払えばいいのである。酔っ払って人に迷惑をかけた以上、おまえが全て悪い。飲酒運転だけではなくて飲酒歩行も危険なのである。
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