2017年10月20日(金) |
阪神は清宮を指名すべきだ |
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高校野球の世界は数年に一度、とてつもない素質を秘めたスラッガーが登場する。清原和博、松井秀喜がそうである。ホームランを打つというその目的だけのための存在する究極の打者である。早実の清宮もそうした存在かも知れない。
ところがネットでの評判は「守備が悪い」から活躍できないとか、パリーグならDHがあるからパリーグへとか、清宮を獲得するためにセリーグでもDHを導入すべきだなどというとんでもないものまである。ふざけるなと言いたい。
守備が下手だった天才打者は数多く存在する。主にファーストを守った榎本喜八、遠井吾郎などである。遠井はほとんどエラーしなかったが、そのかわりに守備範囲がとんでもなく狭かった。しかしそれを十分カバーできる打撃の素質があった。それで十分である。阪神で活躍したバースも守備が上手だったとは言えないが、それを十分にカバーできるだけの成績をあげたのである。
阪神は4番打者候補としてホームランを打てる外人を補強しようとしてるらしい。それでいいのである。2年くらいそうしてつないで、その間に清宮を育てればいいのだ。間違っても無理に出そうとしないことである。そんなことをしなくても客は甲子園に来るから心配入らない、
オリックスや中日のような人気のない球団が、観客動員を増やすために清宮を客寄せパンダとして獲得しようとする可能性もあるだろう。しかし注意しないといけないのは、もしもそうして入団して一年目からどんどん試合で使われることがいいことなのかどうかということだ。確かに清原和博のように最初から完成された打者もいた。清宮はそこまではいかないだろう。だったら十分に力がついてから使ってもらえそうなソフトバンクや広島がいいわけだが、広島は指名しないようである。
阪神がドラフト1位で「強打者」を獲得して成功したことは、オレの記憶では田淵、岡田、今岡くらいだろうか。基本的にほとんど成功していないのである。だからこそ思い切って指名しないといけないのである。鳥谷はそこそこの活躍はしてるが、やはり4番打者の器ではない。そう考えるとどうあっても清宮獲得に乗り出すべきだ。
「今の阪神に必要なのは即戦力投手だ!」という意見もあるだろう。藤浪が今年のような状況で戦力として全く計算できなかったことを思えば、先発投手の頭数はあった方がいい。ただ、藤浪がまともに活躍して7〜8の貯金が稼げていたら、広島と首位争いが最後までできてたはずである。そう思うと先発投手1枚分の差はとても大きいのである。
阪神からのホームラン王は長いこと出ていない。1986年のバース以来ずっと出ていないのである。オレはそれが残念で仕方がないのだ。甲子園が広いというハンデはあっても、それでもあまりにも少ないではないかと思うのだ。だからこそ清宮を獲得してもらいたいのである。打席に入るたびにスタンドの観衆がホームランを期待する、そんなスターが出て欲しいのだ。
オレは1985年の優勝→日本一の時のことを今でも思い出す。三冠王になったバースの活躍を讃えて歌までできた。上田正樹は「悲しい色やね」という歌の中に「大阪ベイブ・ルース」というフレーズを入れてくれた。それはもしかしたら「ベイ・ブルース」というふうに切れたのかも知れないが、オレの頭の中では「ベイブ・ルース」だった。いつかバースの再来のようなホームランバッターが出現して、広島や巨人の投手陣を粉砕してもらいたいと思っている。
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