2017年10月14日(土) |
アホすぎるぜ文藝春秋社長 |
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文庫本の売り上げが低迷しているらしい。そりゃそうだ。文庫本というのは持ち運んでどこでも読めるから価値があるのであって、その役割はどんどん電子書籍に取って代わられている。紙の本よりも「キンドル」で読む人が増えれば当然のことだが文庫本の売り上げは減る。ところがなんと文藝春秋社長が「図書館で文庫を貸し出すから文庫が売れないんだ。文庫の貸し出しを中止してくれ!」と言ったのである。出版社の社長がそんなこともわかってないのか。おまえはど素人かよと突っ込みたくなる。その記事を読んだオレの同僚たちもみんな口々に「アホや!」「アホやこいつ!」と連呼していたのである。オレも言いたい。松井清人、あんたはホンマモンのアホや!と。
図書館がベストセラーの本を複数購入することは間違ってるとオレは思っている。新刊を読みたい人はゼニを出して買うべきだ。新潮社の佐藤隆信社長の抗議は正当なことだと思うし、そもそも図書館は貸本屋ではない。だから予約待ちが多数あっても堂々と開き直って「早く読みたかったら本屋で買ってください!」と答えればいいのである。図書館の役割は本の種類を増やすことであり、同じ本を何冊も買うことは明らかにゼニの無駄遣いである。
図書館が文庫本を買うのは予算が限られてるからである。ハードカバーよりも安い文庫本の方が同じ予算でたくさんの本をそろえることができるに決まってるだろう。だから図書館が文庫本を蔵書として購入すること自体全く問題ないとオレは思っている。
図書館で本を良く借りる人は、本を良く買う人でもある。読書家というのは本当に気に入った本はちゃんとゼニを出して買うのである。所有したいと思うような本に巡り会わないから買わないだけである。出版社はゴーストライターに書かせた芸能人のくだらない本や、犯罪者の告白本とか話題性だけの本で売ろうとするのではなくて、ちゃんと中味のあるまともな本で勝負するべきだ。カスみたいな本を作っておきながら売れないのを図書館のせいにするなんてふざけるなとオレは言いたい。売れないのが悔しかったらオレのようなレベルの高い読者を満足させるような本をしっかりと作りやがれよ。
若者は本を読むのが好きだ。もしも出版社の経営不振の原因を求めるならば、それは「図書館が文庫を貸すせいで文庫本が売れない」とほざくようなアホが社長をしているせいである。オレがこのアホに代わってやりたいくらいだ。
松井清人よ、今、出版文化の最前線では何が起きてるのかわかってるのか。オレの行きつけの「TSUTAYA」ではコミックのコーナーがいつのまにか巨大な貸本コーナーに変わっていたぞ。人気のあるコミックをレンタルにしてじゃんじゃん貸し出すんだ。客は大きな鞄を持って次々と大量に借りていってるぞ。この方が本を売るよりもはるかに効率のいい商売じゃないか。オレも「ちはやふる」の最新刊はこの貸本を利用して読んだぜ。
とっくに著作権の切れた青空文庫で無料で読めるはずの小説だって、文庫になっていれば紙の本でわざわざ買う人がいるんだ。出版文化を担う人たちの役割は、本が好きな人間を増やすことだろう。図書館に「文庫を貸すな!」などといちゃもんをつけることはその目的とは逆行しているということになぜ気づかないのか。あんたの頭の中には本が売れて利益が出すことしか入ってないのか。そんな貧困な精神でいるからだめなんだということがどうしてわからないのか。
オレが十数年にわたってネットに書いてきた雑文の数々の中には、そこらの本屋に並んでるクソみたいな本よりもはるかに上質で面白い読み物や情報が詰まってるとオレは自負している。しかしオレの所に「出版させてください」と話を持ってくる出版社はない。オレが過去にテキストサイトのランキングで1位になっていたことを知ってる出版関係者なんていないだろう。ネット上に存在する面白いものをちゃんと探してゼニに換えるという工夫もできていないくせにでかい口をたたくなよボケ。
まあしょせん文春なんて、政治家や芸能人の不倫ネタを追っかけることくらいしかできない三流出版社なんだから、社長の器もその程度しかないのも仕方がないのだが、今夜の暴言もこの程度で勘弁してやるぜ。
←1位を目指しています! m(_ _)m